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Bytecoin(バイトコイン)の価格上昇とその裏で起こっていた事を検証

2018.05.21
Bytecoinの価格上昇とその裏側

<この記事(ページ)は 3分で読めます>

Bytecoinが突然の価格上昇を見せる

Bytecoin(バイトコイン)の価格は、Binance(バイナンス)に上場発表された5月7日から奇妙な動きを見せていました。

Bytecoinの時価総額チャート

チャートを見てみると、5月9日にBytecoinは24時間で343%も跳ね上がり、0.0300ドルと過去最高値を記録しています。

しかし、Binance(バイナンス)に上場するという話を一部の仮想通貨の投資家たちは虚偽情報とし、Bytecoinが長期的に価格を維持するかどうか疑問視していました。

また、Bytecoinのネットワークが一時停止する問題などもあり、5月11日までに価格は0.009889ドルにまで下がりました。

この極端な価格増減はバイトコイン懐疑派をも驚かせました。

このような状況に反し、その後、価格は5月14日までに$0.012494に引き上がっています。

これについて、コインの価格は7日間で82%の上昇を見せたともとれますが、一方で、6日前の最高値よりも、91%減少したという見方もできます。

ネットワークと預金の一時停止問題

Binanceの上場時期に、Bytecoinのネットワークは一時中止していました。それを受けて5月9日には、仮想通貨の情報サイトであるCoinMarketCapからBytecoinが一時、情報が削除されていました。

以下のツイートは、5月9日にBytecoinの価格がCoinMarketCapのサイトから消えていたことに対する、Bytecoinから再掲載依頼のツイートです。

バイトコインによる再掲載依頼のツイート

これに対してCoinMarketCapは「Bytecoinがメンテナンス中であるか、ウォレットに問題が発生している。」と伝えています。

また、現在もCoinMarketCapからはBytecoinの5月9日のデータを参照することはできません。

CoinMarketCapで不明な5月9日のBytecoinデータ

Bytecoinは2012年に始まった古いプロジェクトで、他のコインプロジェクトに比べ時代遅れともとれます。そのため、明らかに想定以上の取引が発生したことによるネットワークの停止といったことも5月9日のアップデートの背景にはあったようです。

問題の原因としては、

・最近大手マイナーが参加したこと

・Bytecoinのバージョンが古いことと

・ブロックサイズ計算には小さなバグがあること

の3つが考えられます。

また、古いソフトウェアを使用しているマイナーのハッシュパワーが25%に達しており、それが新たなBytecoinの生成の妨げになっていたとも考えられます。
これについては、Bytecoinのプロジェクトのアップデートによって、新しいバージョンの採用率が改善しています。
Bytecoinユーザーは、開発チームがネットワークの問題と開発ロードマップ開示について解決したことに対し評価しているようです。

時価総額第18位(2018年5月18日現在)のアルトコインでも今回のような思わぬ理由から価格の変動につながることがあるのですね。

今回のネットワークの一次停止については、Bytecoinが成長していくための一つの過程といえるかもしれません。

参考サイト:
https://www.ccn.com/bytecoin-price-explodes-82-following-series-of-strange-events/

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