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中国銀行(Bank of China)は銀嶺カードで知られているユニオンペイ(中国銀聯)はブロックチェーン技術を取り入れた決済サービスの実用に向けて協力することを発表しました。従来のQuick Passでのアプリ決済の利便性を高め、ビックデータとブロックチェーンアプリケーションを共同開発することを目標としています。
この取り組みの中でユニオンペイは電子決済システムの統一を目指しています。また中国銀行は利用者に「より安全便利で効率的なモバイル決済サービスの体験」を提供するために支払いシステムを向上させるプログラムを実行する予定です。
中国銀行、ユニオンペイ(中国銀聯)のクイックパスについてもっと詳しく
中国銀行は中国金融機関の中でもトップクラスのブロックチェーン技術の特許を取得しており、2016年からたった1年ですでに14つの中国国内の商業銀行とブロックチェーン関するプロジェクトを推し進めています。
2017年12月にリリースされたユニオンペイと中国国内のいくつかの銀行が共同開発したモバイル決算アプリで、ユーザーはアプリから各銀行の口座をまとめて管理することができます。中国国内の10万店もの食料品店、30以上の大学、交通機関、公共サービスなどでも利用できます。すでにシンガポールやマカオなどの他の国でも導入されており、今後も東南アジアや中東に広がっていく予定です。
香港でも進むブロックチェーンシステム
香港科学技術大学(HKUST)はデジタル決済システムのセキュリティ機能向上の研究に対して2000万ドルの助成金を受けています。香港科学技術大学はこれ以外にもブロックチェーン技術を導入したアプリの開発についても検討し、香港が世界的な金融技術の中心になることを目指しています。この取り組みは中国と世界各国との貿易関係を良好にすると期待されています。
香港政府は2017年に貿易金融企業の人件費を大幅に削減したり、詐欺の可能性を削減したりするためにブロックチェーン技術を導入した貿易金融システムの構築計画を発表しています。また、中国産業情報省(MIIT)は「健全かつ秩序ある産業の発展」を目指して国内でのブロックチェーンアプリケーションを円滑にするための多くの方法を提案しました。
このように中国全体で積極的に金融関係のデジタル化に取り組んでいますが、これらのブロックチェーン技術を盛り込んだデジタル決済システムが無事うまくいけば、各国でもこのようなシステムが導入されることでしょう。
参考サイト
‘https://cointelegraph.com/news/bank-of-china-partners-with-china-unionpay-to-explore-blockchain-for-payment-systems’
‘http://jp.cointime.com/blockchain/12532.html’
‘https://chinapass.jp/2017/news/unionpay-released-mobile-payment-app/’