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ブロックチェーン技術をベースにした投票制度の導入に向けて、スイスの都市Zugでは6月25日から一週間、市民に試験的に投票を行ってもらう予定です。
この試験的市民投票には、昨年から開始されているデジタルIDシステム(eID)を利用し、スマートフォン上のアプリで投票が可能になります。
ブロックチェーン・フレンドリーな国の世界最先端の市政サービスはブロックチェーンの上に成り立つ
仮想通貨投資にタックスフリー、ブロックチェーン技術に対して世界で最も前向きな、ブロックチェーンフレンドリーな国と言われているスイス。
Zug市はそんなスイスの中でも、最もブロックチェーン、分散型台帳技術で先端を行く環境であり、多くのブロックチェーン・スタートアップが集まるがゆえに、シリコン・バレーならぬ「Crypto Valley(クリプト・バレー)」とも呼ばれている世界のブロックチェーン・ハブです。
2016年には早くもビットコインで支払い可能な市政サービスをいくつか提供しています。
このようなZug市で今たくさんのブロックチェーンを使った新技術が開発されようとしています。
Zug市は、ブロックチェーン技術をより広範囲で使用できるかどうかを探り、来年度末までにはスイス内の3分の2の州で投票システムを導入したい意向です。
今回のトライアル市民投票では、投票結果はトライアルのため拘束力はないものの、市政に関する細かい質問以外に、駐車場の支払いや図書館で本を借りる際にデジタルIDを使用するべきか、また、今後の国民投票もこのような形でデジタルIDを使用するべきかなどの設問も含まれているようです。
ブロックチェーン技術を使った投票制度という今では斬新な考え方も、近い将来では当たり前のように世界中で普及しているかもしれませんね。
参考サイト:
https://www.ccn.com/switzerlands-crypto-valley-set-to-test-blockchain-voting/
https://cointelegraph.com/news/crypto-valley-s-zug-to-run-switzerland-s-first-blockchain-based-municipal-vote