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富士通、ブロックチェーン技術でピーク時の企業間の電力取引を効率化

2019.02.04
富士通、ブロックチェーン技術でピーク時の企業間の電力取引を効率化

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富士通が、ブロックチェーン技術を活用し、企業間で不足・余剰電力の取引を実現するシステムを発表しました。

デマンドレスポンスとは

近年、電力会社と企業や工場などの需要家が協力して電力の使用量を調整するデマンドレスポンスの取り組みが進められています。
デマンドレスポンスとは、電力の不足が予想されるピーク時間帯に節電に貢献した需要家に対価を支払うことで電力使用量削減や平準化を目指しています。

しかし、電力会社からの調整要請に企業が対応できず、電力調整の成功率が低いことが課題でした。

企業間の余剰電力の融通を効率化

富士通と富士通研究所はブロックチェーン技術を活用し、発電や節電によって生まれ余剰電力の需要を、企業間で効率よく融通する仕組みを構築したとのことです。
現在特許申請中のこのブロックチェーンシステムを使えば、現状の需要に対する電力取引の効率を40%向上させることができるといいます。
デマンドレスポンス
富士通研究所は、ブロックチェーン技術の活用により、企業間で余剰電力を融通取引システムを開発しました。
また、これにより、要請された節電量が難しい場合にも、他の企業の余剰電力を節電量の目標に応じて迅速に購入・補填することを可能にしたとのことです。
売り要求から融通可能な電力の総量を求め、買い要求から買える分だけを迅速に承認処理を確定することで、取引の可否を迅速に回答することができるようになるとのことです。
電力取引の最適化また、買い要求に売り要求を無駄なく分配することで取引の最適化につながるとしています。
ブロックチェーン上に、取引を記録することで電力融通取引の透明性が保証されます。

富士通が開発した電力融通取引システムの実用化が進めば、業界全体で電力の無駄をなくし、大幅な電力節約につながることに期待できそうです。

参考サイト:
”https://www.coindesk.com/fujitsu-claims-40-efficiency-boost-for-blockchain-electricity-exchange”
”https://it.impressbm.co.jp/articles/-/17376”

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