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2017年6月21日、IBMとコロンビアの流通サービス企業AOSが共同して、ブロックチェーンとIoTによる物流ビジネスのためのサービスを開発していることを発表しました。
サービスにはIBM BlockchainとIBM Watsonが使われています。トラックの状況や積み荷を追跡する他、積み荷の引き渡しや積み荷の情報を記録しているため、運送状況の透明性を向上させることができます。
具体的には、車両についてのデータ、トラックの空き容量、ドライバーの名前、積み荷の情報などが記録された「RFIDタグ」をトラックに付けます。
IoTセンサーが積み荷がいつ出荷され、今どこにあるかをすべて追跡し、ブロックチェーンにそのデータを記録します。
この処理は通常手動で行われるため速度が遅くてエラーも起きやすいということですが、ブロックチェーンを使ってリアルタイムで正確な情報を共有することで、積み荷のより安全な運送が可能になります。
さらに、これらの記録に天気、湿度、気温などのデータを関連づけることで、より正確な配達時間を割り出すことにも役立つということです。
マーケットリサーチによると、IoTは物流分野において2020年までに100億ドル以上の価値を生み出すと予測されています。また、CiscoとDHLのレポートによれば、物流とサプライチェーンのIoTは1.9兆ドルの価値を生み出すと見積もっています。