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大手保険会社、仮想通貨領域の保険引き受けに踏み込む

仮想通貨保険

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 保険会社世界大手、AIG, Allianz, Chubb, and XL Groupなどが、続々と仮想通貨領域のビジネスに関する保険の引き受けを開始しています。

Aonが50%のシェア

大手保険ブローカーのAonは、仮想通貨関連の保険市場の50%のシェアを占めたことを発表し、今後はさらに仮想通貨領域に特化した新しい保険を提供するとしています。

また、別の大手保険ブローカーMarsh & McLennanは、2018年は仮想通貨保険が繁盛する年であるとし、ブロックチェーンスタートアップ企業との保険契約に特化した専門チームを発足したことを明かしました。

保険料は5倍

ブルームバーグによると、仮想通貨関連企業の保険料は一般企業の保険料の5倍以上で算出され、補償の限度額は毎年保険料の5%までとの制限が付くこともあるといいます。保険契約では、複数の引き受け会社が、それぞれ500万ドル~1500万ドルの補償をすることが求められています。

盗難の場合の補償も提供

Allianz’sの Christian Weishuber氏は、現在の仮想通貨領域で保険が不足している状況を大きなビジネスチャンスととらえています。

「デジタル資産は今後さらに普及し、重要なものになるだろう。我々はこの分野で新しい保険商品や補償特約を提供していく」と述べています。Allianz’sは昨年から、仮想資産が盗まれた際の個別補償を提供し始めています。

米国大手取引所とウォレットサービスを展開するコインベースは、ホットウォレットに保管された顧客の資産が万が一盗難にあった場合、2%を上限に補償するとしていますが、具体的な上限額は明らかにはされていません。

保険業界のイノベーションの契機に

仮想通貨に代表されるブロックチェーン技術は、保険業界そのものを刷新する解決策になると考えられています。実際、Marshは最近、IBMと提携してブロックチェーン技術を活用した保険証券の発行に始めて踏み切りました。

仮想通貨市場のリスクの高さに、参入を踏みとどまっていた保険業界がついに仮想通貨関連の保険引き受けに踏み込みました。依然として保険料の高い状態は続きそうですが、取引所などがこのような保険に加入していることで、一般の仮想通貨投資家への安心材料になることは間違いないでしょう。また、保険業界にとっても新たなビジネスの場を開拓できるチャンスになりそうです。

 

参考サイト:

“https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-07-19/crypto-heist-insurance-fat-premiums-lots-of-underwriting-risk”
“https://cointelegraph.com/news/chip-manufacturer-cuts-revenue-forecast-due-to-weak-demand-for-crypto-miners-again”

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