<この記事(ページ)は 3分で読めます>
8月16日のプレリリースによると、ヨーロッパサッカー協会連合(UEFA)はブロックチェーン技術を基にしたスマートフォンアプリでのチケット販売システムを導入しました。UEFAはこのiOSとAndroid用のブロックチェーンベースのアプリを介したチケット販売システムにより、チケットの複製を防止し、シンプルかつ安全にチケットを配布できると考えています。
そもそもブロックチェーンって何?もっと詳しく
データが増えて、一定量のかたまりに(=ブロック)なり、次々とブロックが作られて、それらがチェーンのようにつながるというのがもともとの意味です。初めてブロックチェーン技術が取り入れられた仮想通貨業界的に言うと、ブロックチェーンはインターネットを通じて複数のコンピュータが同じデータを共有し、お互いのデータが正しいのか監視しあう仕組みです。企業が用いる、中央サーバー等でデータを一括管理する一般的な情報システムと違い、システムの構築や運用が低コストで、データの改ざんが困難であるという長所があります。
この新しいシステムは、以前にフランスのリヨンでの試合でチケット全体の50%をブロックチェーン技術を取り入れた販売方法にすることに成功していましたが、今月のエストニアの首都タリンでのUEFAスーパーカップ、レアル・マドリードとアトレティコ・デ・マドリードの試合で微調整や改善の末、完全に導入されました。
そのチケット配布システムはサッカースタジアムの入り口でモバイルBluetoothシステムと組み合わせて利用されています。UEFAは将来的に他のサッカーの試合でも完全に導入することを目指しています。
モバイルチケットの使用方法も動画配信サイトで投稿されており、その視聴回数は10000回近くにまで上昇しています。下記リンクはそのモバイルチケットの使用方法に関するガイド動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=RyqUEwHtiY4
ブロックチェーン技術の実用例
ブロックチェーン技術はサッカー協会のみならずもうすでに様々な分野で取り入れられています。例えば農業の分野では野菜の一つ一つにQRコードを取り付け、消費者がそのQRコードを読み取ると産地や収穫の日時、農薬の使用有無などの情報を手に入れることができます。
このように、仮想通貨業界で誕生した、ブロックチェーンシステムは、様々な業界で活躍していくことでしょう。
参考サイト
‘https://www.coindesk.com/soccer-body-uefa-scores-successful-blockchain-ticketing-trial/’
‘https://cointelegraph.com/news/ripple-partners-with-three-crypto-exchanges-as-part-of-xrapid-solution’
‘https://www.uefa.com/insideuefa/about-uefa/news/newsid=2566998.html‘
‘https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226265/101600178/?P=2’