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タイ中央銀行(BoT)は、2019年3月までに独自のデジタル通貨(CBDC)を発行することを発表しました。
タイ中央銀行は8社の金融機関と提携し、分散型元張プラットフォーム”Corda”を基盤とするデジタル通貨(CBDC)を発行するプロジェクトを進めています。
”Corda”は分散台帳技術の開発企業のR3によって金融界向けに作られたオープンソースの分散型元帳プラットフォームです。
R3の分散型元張プラットフォーム”Corda”上で、銀行システムがCBDCトークンを発行することにより、国内外へ送金が可能になります。
デジタル通貨を銀行間取引に導入、経済市場のインフラ効率化を目指す
これらの取り組みは”プロジェクト・インタノン”と呼ばれ、プロジェクトに先駆けてタイ中央銀行は技術的パートナーとしてR3と他8社の金融機関を契約を結びました。
Bankok Bank Public、Krung Thai、Siam Commercial Bank、Standard Bank(Thailand) 、HSBCなどが参加しています。
このプロジェクトはブロックチェーン技術を使った送金システムにより、デジタル通貨の銀行取引への導入と、タイの経済市場インフラの効率性を高めることを目標としています。
プロジェクト・インタノンは今年の6月初旬にシンガポールでの経済サミットで、CEOであるVeerathai Santiprabhob 氏により、「新しい銀行間の取り決め」として発表されました。
プロジェクト・インタノンの立ち上げに際して、タイ中央銀行は分散型台帳技術を銀行間取引や国際取引に活用する実装テストを実施する中央銀行の連盟に加入しました。
これらの銀行には香港金融管理局や、カナダ中央銀行なども含まれています。
各国の中央銀行も送金システムへのブロックチェーン活用に向けて大きく動き始めています。
既存の銀行システムとブロックチェーン技術の統合が、金融業界の発展と経済成長に繋がることを期待したいですね。
参考サイト:
“https://www.coindesk.com/thailands-central-bank-is-developing-a-digital-currency-based-on-r3-tech/”
“https://www.ccn.com/thailand-embarks-on-its-own-wholesale-central-bank-digital-currency/”