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フォトグラフ・P2PマーケットプレイスWemark、スマートコントラクトで仲介者不要。ライセンス契約をダイレクトに取引可能

フォトグラフ・P2PマーケットプレイスWemark、スマートコントラクトで仲介者不要。ライセンス契約をダイレクトに取引可能

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新しく立ち上げたプラットフォームWemarkは、スマートコントラクトを利用して、フォトグラファー達が自身のコンテンツ使用許可を直接顧客に与えることができるので、仲介業者に渡る権利を諦めることなく、収入の必要不可欠な取り分を維持できるというものです。

フォトグラファーが提供しているコンテンツは、たいていの場合、GettyImagesやShutterstockといった大手のコンテンツ配信業者を介して使用許可を購入することが出来ます。

これは、クリエイターにとっては、著作権などの管理を行ってもらう手数料を払うというコストがかかり、収益が減るばかりか、コンテンツの権利そのものも大部分を諦めることになります。
購入者にとっても価格が高くなり、しかもその費用のほとんどはクリエイターの手には届かないのです。

これらの諸問題のソリューションとなるWemarkは、ブロックチェーン・ネットワークベースのP2P配信マーケットプレイスです。

コンテンツ使用許可はブロックチェーンでP2P配信。利益も権利もクリエイターのもの

現在は、アルファバージョンでリリースをしたとろで、始めは、写真コンテンツからスタートしています。
Wemarkは、フォトグラファーに85%のロイヤリティを支払うと約束し、業界平均の15~20%に対して5倍も高いと主張します。

プラットフォームは、イーサリアム・ブロックチェーンを使用しており、特定のスマートコントラクトを展開します。
新しいライセンシングシステムのお陰で、コンテンツクリエイターと顧客の間で直接取引が可能になるのです。

主な特徴としては、クリエイターがコンテンツに対する全ての権利を維持しながら、ユーザーに直接使用許可を与える、というものです。

Wemarkがブロックチェーン上で、クリエイターと結ぶデジタル配信契約には、コンテンツを許可する価格帯やユーザーに与える使用許可、そしてプラットフォームの配信手数料が含まれます。
一旦デジタル的にサインされるとその条件は変更不能であり、必要な際は参加者全員の同意をもってしなければなりません。

WemarkのCEO、Tai Kaish氏は、

「Wemarkでは、クリエイターはコンテンツを直接配信する利点の大部分を享受することができ、一方で、顧客ユーザーにはネットワークにあるすべてのコンテンツにアクセスできる単一プラットフォームを提供しています。」

と話します。

既にプラットフォームには100万件を超える写真がコレクションに加えられており、随時増え続けています。
コンテンツは、Monkey BusinessやCaiaImageそしてCAVANなどの人気の高い画像制作者によって提供されており、彼らから得る信頼と期待に勇気づけられているそうです。

また、このプロジェクトのアドバイザーには、Picasa Lars Perkinsの設立者、Forbes.comの共同設立者であるMiguel Forbes氏、そして元Shutterstockの役員Keren Sacks氏など、デジタルコンテンツ業界に経験のある面々が揃っています。

Wemarkのロードマップでは、写真の次に、イラストやベクター、動画、音楽や3Dなどのコンテンツも2019年の第一四半期にサポート開始する予定です。

また、8月14日にWMKトークンが使用開始が予定されており、マーケットプレイス上で、クリエイターとカスタマーの間で直接取引が可能になります。紹介システムにも活用して、コンテンツの宣伝に関わった関係者すべてに報酬を与えることが出来ます。

ブロックチェーンの活用がデジタルコンテンツ業界にも展開し、クリエイターとユーザーの間でお互いの利益に貢献しているという素晴らしい活用例ですね。

 

参考サイト:
“https://bitcoinist.com/blockchain-platform-for-direct-digital-content-trade-released/”

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