＜この記事（ページ）は 5分で読めます＞
※価格予想のチャート内に出てくる現在とは2018年9月中旬をさしています。
ビットコイン価格は底値といわれる60ドル台を推移しています。
9月30日のシカゴオプション取引所によるビットコインETFの申請の可否は、今後のビットコイン価格の推移の大きな焦点になっています。
今回は特にビットコインETFの承認の可否が与える影響を見ていきましょう。
ここで少し現在のビットコイン価格のチャートを見てみましょう。
2017年末にビットコインは最高値を記録した後、価格が急落して以来ビットコイン価格は以前の水準に戻る気配が未だありません。今後どうなってしまうのでしょうか。
ビットコイン価格上昇のチャンス、ビットコインETFとは
ETF(Exchange Traded Funds)とは上場投資信託の略で、これが認められると、
①SECによりビットコインのある程度の安全性についてお墨付きを得ること
②現物と異なり保険による保証制度が受けられる可能性があること
③管理・保管の面でも心配する必要がなくなること
④①〜③を考えれば機関投資家参入へのハードルが大幅に下がること
という4点のビットコイン投資のメリットが期待されることから、ビットコインETFの承認が注目を集めているのです。
期待されたウィンクルボス兄弟のETF申請却下による価格の変動
7月26日ウィンクルボス兄弟のビットコインETF申請がSEC（米国証券取引委員会）によって却下されました。その影響を受けビットコインの価格は大きく下落しました。
このようにETF承認の可否は価格に大きく影響します。
ETFは承認されるのか、ビットコイン価格は今後どうなるのか、有識者やプログラムの予想を見てみましょう。
著名人・プログラムによるビットコイン価格予想3選
予想１ 10月初旬に１BTC＝約95万1500円 12月下旬に１BTC＝約123万1500円
Alisa Gus（ブロックチェーン事業会社CEO）による予想
価格予想
$8,500 USDPrice byOct. 1, 2018（１BTC＝95万1500円）
$11,000 USDPrice byDec. 31, 2018（１BTC＝123万1500円）
MY PREDICTION
“I am eating here crow – I have honestly expected the BTC to bounce to its previous heights by the end of the year, but clearly the downtrend and barriers to adoption are making this an impossibility. We’ll see however if the regulations in the ETFs manage to stabilize the market.”
和訳
”私はここで、ビットコインは今年の終わりごろにかつての価格まで上昇するという予想が間違っていると認めなければならないと思います。下降トレンドは顕著であり、ビットコインETF承認への障壁がビットコインの価格が以前の水準に戻ることを困難にしています。しかしながら、ETFに関する規制が市場を安定させるか見てみましょう。”
予想２ 10月初旬に１BTC＝約84万円 12月下旬に１BTC＝約90万円
Sarah Bergstrand（仮想通貨に関するシンクタンクBITBULL CAPITAL）による予想
価格予想
$7,500 USDPrice byOct. 1, 2018（１BTC＝８４万円）
$8,000 USDPrice byDec. 31, 2018（１BTC＝９０万円）
MY PREDICTION
“I think bitcoin will continue to fluctuate between 6 and 8k for the rest of the year. This will change depending on the SEC ruling of ETF obviously.”
和訳
”私は、ビットコインは今年6000ドル～8000ドルの間で推移すると思います。しかし、SECによってビットコインETFが承認されれば話は全く別です。”
予想３ プログラムによる予想 2020年末頃 １BTC＝約190万円 2021年末 頃１BTC＝320万8000円
The Economy Forecast Agencyは、法人向けに金融市場の長期予測を行うことを専門とする会社です。
資源価格やFXレート、利率、株式指標、マクロ経済指標などを対象に、実在する歴史データを基にして数学的・統計的な手法を使い分析しているようです。
このプログラムの予想を見るとビットコインを長期的に持つことはかなり大きな収益をもたらす可能性があるといえそうです。
果たして9月30日にETFは承認されるのか！？ビットコインETFに関する注目ニュース
SECの新コミッショナーはかつてFintech推進派だった！？
通常5人存在するSECコミッショナーは今年6月から一人欠員の状態でした。
その枠を埋めるのはトランプ大統領推薦のロイズマン氏です。
ロイズマン氏はかつてSECコミッショナーでFintechを推進していたキャラガー氏の顧問を務めていました。
ビットコインETF承認に追い風なのでしょうか。
ゴールドマンサックス仮想通貨取引デスクの設置中止、その真意とは
ゴールドマンサックスはデジタル資産マーケットの責任者に仮想通貨のベテラントレーダーのジャスティン・シュミット氏を起用しています。
「様々なデジタル資産に関する顧客の要望に応えるために、我々は最善のサービス提供の仕方を模索している。現段階ではデジタル資産サービスに関する調査の結論が出ていない。」との理由から、依然として仮想通貨・ビットコインに対して慎重な姿勢を取っています。
同社の動きはビットコインETFが承認されるのかという問題と関連していると考えることもできます。
あらゆる側面から、今後の動向に非常に注目が集まります。