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9月14日に仮想通貨取引所であるZaifがハッキングの被害を受け、70億円相当の仮想通貨(BTC、MONA、BCH)が流出しました。
コインチェックに続き「またかよぉ。」って感じですね。
Zaif公式の発表によると、
入出金用ホットウォレットの一部が外部からの不正アクセスによりハッキング被害を受け、弊社の管理する仮想通貨のうちの一部が外部に不正流出されたことが判明しました。
とのことです。
コインチェックの時も、ホットウォレットでの管理が原因でハッキングの被害に遭いました。
前回の反省が活かせれてないような・・・
Twitterでも大きく騒がれ、Zaifのみならずに日本の仮想通貨取引所に対する規制についても問題視されました。
「Zaifは金融庁の認可がやっと降りたのに・・・」
「こんなことが続くから規制を厳しくせざるを得ないね。」
相次ぐ取引所のハッキング、金融庁の取締。
なぜこんなにも頻繁に取引所がハッキングされてしまうのでしょうか?
どうすれば自分の仮想通貨を守れるのか?
Zaifハッキングから見る、仮想通貨取引所の問題から仮想通貨保管方法まで徹底解説します!
Twitterが荒れた! ツイッタラーの黒い噂
Zaifの仮想通貨流出を受け、Twitterでも大きく取り上げられました。
流出したビットコインはBinanceへマネーロンダリング⁉
とあるツイッタラーがZaifでハッキングされたビットコインを追跡する試みをしました。
Zaifから盗まれたBTC 今度は放置されていた2454 BTCの部分が動いた
700 BTCを洗浄中で残りは放置っぽいhttps://t.co/p2cBdb3uNO pic.twitter.com/ktuZWIJoux— Cheena (@CheenaBlog) September 27, 2018
するとZaifから大量のビットコインがBinanceに流入したことが分かったようです。
Zaifから動いた多額のビットコインは2BTCずつに分散され、Binanceの大量のアカウントに送金されました。
改訂版 pic.twitter.com/XXVfzyKnT1
— Cheena (@CheenaBlog) September 27, 2018
犯人はあらかじめBinanceで大量のアカウントを作り、マネーロンダリング(資金洗浄)を図ったと考えられます。
ここまで追跡が出来たのなら、BinanceとZaifが連携して犯人を追跡出来なかったのでしょうか?
フィスコがZaifに50億円の支援! でも、タイミングが・・・?
Zaifは約70憶円相当の被害を受け、株式会社フィスコから50億円の金融支援を受けました。
フィスコは投資支援サービスを行う企業で仮想通貨取引所も展開しており、JASDAQにも上場しています。
フィスコの仮想通貨取引所は元々。Zaifのホワイトラベルと呼ばれるプラットフォームを採用しており、提携関係にありました。
現在はホワイトラベルから分離独立してます。
TwitterでそのタイミングとZaifのハッキングのタイミングが
「あれ? なんか怪しくない?」
と噂されています。
12日 | フィスコがZaifのホワイトラベルから分離独立 |
14日 | Zaifがハッキングを受け入出金停止 |
17日 | サーバーが異常を感知 |
20日 | フィスコ関連会社から50億円の金融支援。 テックビューロ(Zaif運営会社)の株式の半数獲得 |
そして、前述したBinanceのへのマネーロンダリング。
「Zaifとフィスコ。 あれ? なんか怪しくない?」
投資家内では、「ここ数年赤字続きのフィスコがどうやって50億円も用意して支援出来るのか」という疑問も上がっています。
Zaifで流出した仮想通貨はどこに行ってしまったのでしょうか?
相次ぐハッキング! 日本の取引所が抱える問題
今回のZaifのハッキング。
多くの人が「コインチェックがこの前ハッキングされたばっかじゃん!」と思ったことでしょう。
日本で相次ぐ仮想通貨取引所のハッキングですが、日本の取引所は何が問題なんでしょう。
ホットウォレットでの管理がダメ!
仮想通貨の管理方法は大きく2つに分けて、
①オンライン状態で保管するホットウォレット
②オフライン状態で保管するコールドウォレット
の2種類があります。
オンライン下で保管するホットウォレットは取引を早急に出来るというメリットもありますが、インターネットに接続している状態であるため、ハッキングのリスクが高いです。
皆さんが仮想通貨取引所に預けている仮想通貨のほとんどがホットウォレットで保管されています。
このホットウォレットでの保管が問題視されています。
Zaifでは取引所での保管をホットウォレットとコールドウォレットを使い分けていましたが、そのほとんどをホットウォレットが占めていました。
そのため、今回のような多額の資金が流出してしまいました。
現在、100%コールドウォレットで管理している取引所はLiquid(QUOINEX)くらいです。
取引所がコールドウォレットでの保管体制を積極的に行っていれば被害が抑えられたかもしれません。
そもそも、取引所自体もDEX(分散型取引所)を採用すべきという声も上がっています。
金融庁に難あり!
以前のコインチェックの仮想通貨流出問題を皮切りに、金融庁の取締もいっそう厳しくなり始めました。
しかし、それが起きてからの今回の流出!
もちろん仮想通貨を流出させてしまった取引所も悪いですが、金融庁の取締体制にも問題があります。
仮想通貨人気が高まり、新規登録を目指す仮想通貨業者も後を絶ちません。
金融庁は新規登録業者への対応や取締調査、業務改善に向けた規制作成などい追われ、手一杯な状態なようです。
加速する仮想通貨業界に金融庁が適切に、早急に対応することが求められています。
もっと金融庁に人手を回した方が良いのでは・・・?
自分の仮想通貨は自分で守ろう!
ここまで話してきて分かったと思いますが、現状では自分の仮想通貨は自分で守った方が早い!です。
では、自分で守るとはどのような方法があるのでしょうか?
ペーパーウォレットやアプリ型のウォレットなど様々な保管方法がありますが、1番のおすすめの保管方法はハードウォレットです!
ハードウォレットとは?
ハードウォレットとはUSBのような小さな端末で仮想通貨にアクセスできる秘密鍵を管理できます。
これはパソコンから切り離すことが出来るのでコールドウォレットに分類されます。
安全性が高く、使いやすいため人気の高い保管方法です。
ハードウォレットにもLedger Nano SやTrezorなど種類がいくつかあるので、自分にあったハードウォレットを使用することをお勧めします。
Ledger Nano S | Trezor | |
本体 | ||
公式サイト | https://hardwarewallet-japan.com | https://hardwallet.store |
価格 | ¥12,490(税込) | ¥14,800(税込) |
発売元 | Ledger社 | SatoshiLabs |
大きさ | 98㎜×18㎜×9㎜ | 60㎜×30㎜×6㎜ |
重さ | 16.2g | 12g |
付属品 | USBケーブル | USBケーブル |
色 | シルバー | 黒、グレー、白 |
コインの種類 | 8~10種類 | 14種類 |
まとめ
今回相次いだ仮想通貨流出を知り、もう他人ごとではないと思いますよね?
「そんなにたくさん仮想通貨を買っていないから大丈夫!」
「これを機に金融庁がきちんと取り締まるだろう!」
こんなことは言ってられないと思います!
取引所とハッカーはイタチごっこ状態です。
金融庁も手一杯で対応が間に合っていません。
例え少額だとしても自分の資産は自分で守る!
これが一番大切だと思います。
ぜひ、早いうちにTrezorやLedger Nano Sといったハードウォレットを購入して、自分の資産を安全に管理する習慣をつけてください。