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投資会社Distributed Global、投資部門の副社長、Jonathan Cheesman氏によると、今回のビットコイン下落の主な5つの要因は、マクロトレンド、投機的な支配、規制の不確実性、短期的な売り、詐欺行為であるとしています。
しかし、仮想通貨市場の資産クラスは構造、規制ともに成長し続けており、多くの投資家が仮想通貨を堅牢で合法な価値の保管法であると認識し始めているとCheesman氏は説明しています。
「状況はより深刻になっていると言える。ベネズエラやトルコにおいて顕著に見られるように
債務維持の可能性は多くの法定通貨にとっての真のリスクである。ゴールドのような価値を提供するものを追い求めることが目的になっているが、それはもう古い。デジタル資産の価値の保管は、もっと実践的でミレニアル世代の心を掴んでいる。」
規制の不確実性とインフラの脆弱性
2018年までは、仮想通貨市場のインフラは機関投資家や大口投資家をターゲットをしてきましたが、彼らは実際には存在しなかったといいます。
機関投資家と仮想通貨市場の間の壁となっている管財組織が存在し続けたために、公に取引できるツールはほとんどありませんでした。
このことが公的組織や投資家らからの仮想通貨に対する需要を促進させました。
現在の市場のインフラの脆弱性は仮想通貨に関する規制の不確実性さが基因しており、これにより他の市場から仮想通貨市場に多くの資金が流入することが阻まれているとのことです。
大部分は投機や短期的売り圧力による下落
2018年の投機による仮想通貨市場のバブルは2012年から2016年に起こったものと類似しており、いずれも投機や個人投資家のパニック売りが先導して起きたものです。
仮想通貨市場の動向のうち80%は過去の下落と同様の原因で起きたものですが、今回予想されている市場の回復の状況は過去に見られたものとは全く異なります。
サポートレベルまで下落後、少し回復また下落のパターン
過去2年間は、ビットコインはサポートレベルまで下落すると回復のサインを全く見せませんでした。
今年に入ってからは、ビットコインは3回のサポートレベル6000ドルまでの下落後、3回とも一時回復する兆しを見せました。
回復には至りませんでしたが、6000ドルのサポートレベルより下がることはありませんでした。
仮想通貨市場の成長が期待される限り、リスクをとる投資家は増えるだろう
仮装通貨市場が今後も成長し続けることを念頭に規制や管理体制が進むほど、多くの機関がまだ初期段階にある仮想通貨市場にリスクも厭わずに参入するだろうとのことです。
Cheesman氏は、次のようにも語っています。
「各国政府が仮想通貨をどのように規制するかに躍起になっている。
分散型台帳技術は多くの資産分類の定義を複雑化させ、不正行為をする犯罪者らによる混乱が起きたりもするが、結果的には徐々にフェアな方向へ進んでいる。
規制当局の動きは、彼らが仮想通貨の革新的なポテンシャルに敬意を示していることの表れだと言える。」
2年前とは異なる動きを見せるビットコイン、Cheesman氏は楽観的な見方をしているようです。
今後もしばらく同じ動きを繰り返すのか、新しいパターンになるのか、ビットコインの値動きに注目が集まります。
参考サイト:
”https://www.ccn.com/investor-bitcoin-fell-due-to-regulatory-sell-pressure-will-recover-soon/”