<この記事(ページ)は 3分で読めます>
仮想通貨分析メディアdiarの公開リポートによると、ビットコインのライトニングネットワーク(LN)は未だ多額の支払いには適していないということが分かりました。
ビットコイン・ライトニングネットワークとその現状
ビットコインのブロックサイズ問題からくる送金詰まりや手数料高騰を解決し、マイクロペイメント(小額決済)でも使いやすくしようとする目的で開発が進行中の技術です。
取り組むノードの数もそのファンドも増えてきているようです。
仕組みとしては、ペイメントチャネルと呼ばれるオフチェーン(メインのブロックチェーンとは別のマイニングを必要としないチェーン)にチャネルを開設し、そこで取引をまとめることでブロックチェーン上で扱われるトランザクション(取引)の量を減らすというものです。
今回diarは、このライトニングネットワークでの取引価格と処理成功率の関係を公表しました。
成功率が90%以上を保てるのはわずか0.37ドル以下です。
さらに、5.52ドルになると成功率は51%になり、490.49ドルに到達すると成功率は0%になってしまいます。
ノードの数とその規模やチャンネルの数がLNのルーティングに十分ではない
メインネットへのライトニングネットワーク実装ケースは、ノードも増えて早いペースで増加しているものの、機能自体の効率性はあまり伸びていないようです。
ライトニングネットワークについて、よく指摘されている問題点としては、ブロックチェーンとは違い、送信者と受信者、仲介者が揃ってオンラインの状態にないと取引が成立しないという点です。
常にオンラインにいる相手でないと取引が成立しないのは難しい課題です。
500円代での取引で2回に1回は失敗してしまうとなると、ライトニングネットワークがさらに浸透していくには壁があるとも考えられますが、開発の進歩に期待したいですね。
Atomic Multipath Payment (AMP)が実装されたらBTC・LNが完成する日がくる?
大きな金額を少額に分けて取引し、自動的ににまとめて到着するというソリューションが水面下で開発がされているそうです。
開発チームが問題をすこしずつ解決していけば、開発資金も徐々に増えます。
ビットコインを商用で決済する実用性が増えることがそのカギとなるはずです。
今後の開発に期待が膨らみます。
参考サイト:
https://diar.co/volume-2-issue-25/
【こちらの記事もおすすめです】