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コインマーケットキャップからのデータによると、仮想通貨市場の総資産額は今年の9月5日から9月6日にかけて2390億ドルから2000 億ドル付近まで減少しました。
この降下の原因の一つとしてあげられるのが、ゴールドマン・サックスが仮想通貨詐欺取引デスクを立ち上げる計画を破棄したというビジネス・インサイダー(米国のビジネスや技術の専門ウェブサイト)の報道です。
ゴールドマンサックスの最高財務責任者(CFO)であるマーティン・チャベス氏はこの記事の内容について『誤報である』と否定的な姿勢を見せている他、当社がビットコインの派生商品の製作に取り組んでいることを明らかにし仮想通貨市場拡大への前向きな態度を表しました。
このチャベス氏の発表により市場はとりあえず安定を取り戻しましたが、その後大きな回復は見られませんでした。
相次ぐ価格降下によって投資家たちが慎重になってきていることが伺えます。
これから仮想通貨へ投資をしようか、それとも売り払おうか迷っている方も多いと思うのでYonGov Omnibus(英国の調査機関)が最近発表した仮想通貨の今後の変動予想を紹介していきます。
情報はあくまで予想ですので、判断の材料として用いてください。決して鵜呑みにしないようにしましょう。
BTC / USD
ビットコインの価格は9月5日に大きく下落し、2018年の最低ラインである6075ドルに限りなく近づいています。今年の5月を頂点とした長い降下期間からなかなか抜け出すことができず、大きな下落はありませんが大きな上昇もないと言ったようなある意味では安定した状態がここ4ヶ月は続いています。
今後の予測としては、このまま6000ドルと8500ドルの間を変動し続けるか、徐々に降下していき5000ドル台にまで下がるかのどちらになる可能性が最も高いと思われます。今回のゴールドマン・サックス関連の報道のような仮想通貨の信頼性を著しく欠くような出来事がない限りは急降下することはないでしょう。逆に、ビットコインの安全性・流動性が幅広く認められるようになれば8500ドルを超えて今年はじめの頃の10000ドル越えまで価格が上昇するでしょう。
ETH /USD
イーサリアムも、全体としては下落傾向にありますが急落、急騰がないのでビットコインと比べるとやや落ち着いている通貨と言えるかもしれません。
しかしながら、今回の下落でイーサリアムの今年の最低基準を下回る結果となってしまった為、これからの投資を考えているならば、上向きな動きが現れるのを待つ方が無難でしょう。今回の下落の件に関しても、イーサリアム自体の信憑性が疑われた訳ではないので今後、価格が平均値近くまで戻る可能性は十分あると思われます。
XRP / USD
リップルも9月6日に0.26801ドルの低水準まで下落し、一部の買いが現れてはいるものの売り圧力の方が優勢になっている状態です。
今後、リップルの価格が0.37390ドルを超えることがあった場合、購入傾向は通常通りに回復して行くでしょう。リップルは売りの傾向も多いですがその分買う人もたくさんいるので、この価格に谷を乗り越えたら一気に高騰して行く可能性があると思われます。
BCH / USD
ビットコインキャッシュも9月6日の報道によって、多くの投資家たちが売りに出されましたが、未だに多くの支持者が残っている状態です。
今後の動きとしては、もしこのまま今年の最低値からの脱却に失敗し500ドル強あたりをさまようようであれば売りに対しての傾向が優勢になり400ドル台まで落ちる可能性は十分にあります。逆に、この谷から抜け出すことができれば600ドル越えまで上がって行く可能性が高いと思われます。
コインマーケットキャップの価格変動だけでなく、仮想通貨に関連している企業の発表やIT関連のニュースに対して敏感になっておくことが、変動の先読を助長するでしょう。
<参考サイト>
“https://cointelegraph.com/news/bitcoin-ethereum-ripple-bitcoin-cash-eos-stellar-litecoin-cardano-monero-iota-price-analysis-september-7”