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ビットコイン長者が「ビットコインには手を出すな」と警告

ビットコイン長者が「ビットコインには手を出すな」と警告

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ミレニアル世代のためのマネー情報サイト「Millennial Money」を運営しているグラント・サバティエ氏は、2013年にビットコインが72ドルのときに5,000ドル分を購入し、今では70BTC(1億4000万円)を所有しているビットコイン長者です。

サバティエ氏は「長期投資のつもりで純資産の1%以下をビットコインに変えました。たとえそのすべてを失ったとしても、私の人生が変わらない程度にしたのです。しかし、もし株式市場に投資していたら、100万ドルの利益を出すためには5年もかかったはず。間違いなく、今までで最も簡単なお金の作り方でした」と話します。

しかし、それでも昨今のビットコイン投資はオススメしないそうです。

彼のサイトには、読者からビットコインや他の仮想通貨の投資に関するメールが100通以上も届くそうです。貯蓄をすべて11,000ドル相当のビットコインに替えたという読者や、最初に5,000ドルを投資する場合ビットコインが最初の投資であるべきか知りたいという22歳の読者もいたそうです。

サバティエ氏は「どちらもひどい考えだ」と言います。

その理由として、以下の3つを挙げています。

1  ビットコインの値動きは激しすぎる

ビットコインは世界を熱狂させています。私の理髪師でさえ、ビットコインが何か考えずに購入しているのです。非常に多くの人がビットコインを購入していますが、1日で価格が20〜30%も変動するのは明らかに不安定で、すぐに全額を失いかねません。来年お金が必要になる人は特に、ビットコインを買わないほうがいいでしょう。非常識な短期変動では、ビットコインは短期ギャンブルであって、投資とはいえません。

2  ビットコインにはまったく価値がないかもしれない

ビットコインの背後にある価値は、ブロックチェーン技術です。しかし、他の仮想通貨でも簡単に再現されている技術であり、ビットコインだけのものではないことも事実です。

もちろんビットコインは先行者利益があり、オンラインで安全に売買できますが、誰も日常の買い物に使わないのはその価格が狂っていて、取引手数料が急騰しているからです。すべての決済にも大幅な遅れが生じており、取引によってはお金の出し入れに10日、送金に1週間以上もかかってしまいます。ほとんどの人は技術の価値ではなく、誇大広告を買っているのです。これはギャンブルであって投資ではないといえます。

3  ビットコインはまだ安全ではない

デジタルウォレットを安全だと思っている人が多いのですが、仮想通貨取引所やウォレットは定期的にハッキングされる事件が続いています。実際、Nicehash(スロベニアを拠点としたビットコインのクラウドマイニングサービス)から7,000万ドル以上のビットコインがハッキングされたばかりです。ビットコインを保証する中央機関はないため、盗まれれば戻ってくることはないでしょう。こうしたハッキングはこれからも起こり続けるでしょう。

最後にサバティエ氏は、次のように述べています。

「もしビットコインを買うと決めたなら、純資産の1%以上を投資してはいけません。正直いって、ビットコインは投資ではなく、ギャンブルです。非常にリスクを伴い、長期投資であろうと短期投資であろうと、安全な投資方法とはかけ離れた場所にあると認識すべきでしょう」

これもひとつの見解です

サバティエ氏の見解は、慎重すぎるかもしれませんし、リスク面ばかりに注目していると指摘することもできます。実際、CRIPCY編集部では、「今、ビットコインに投資しなければ、一生涯後悔するでしょう」というのが統一した見解です。

しかし、この警告を出しているのがビットコイン長者であるということが、耳を傾けることの価値を生み出します。勝手な思い込み、ブレない信念ほど、投資を失敗させるものはありません。自分の意見とは違うけれど、こうした見解もあるのだということをしっかり受け止めて、投資の参考にしていきたいものです。

特に、サバティエ氏の警告にもあるように、もし投資に失敗して資金が回収できなくてもあなたの人生が変わらないような範囲内で投資すべきです。そして、現在のようなジェットコースター相場はいつか終焉の時が訪れることを覚悟しておくことが必要でしょう。

 

出典:https://www.cnbc.com/2017/12/11/bitcoin-millionaire-grant-sabatier-dont-buy-bitcoin.html

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