<この記事(ページ)は 3分で読めます>
昨今、ビットコインをはじめとする仮想通貨業界を騒がしているゴールドマンサックスの仮想通貨取引に関する動向ですが、現状どのようになっているのでしょうか。先日の仮想通貨取引デスクの設立計画変更と合わせて、今後どのような取り組みを行っていくのか考えてみましょう。
ゴールドマンサックスとは
ゴールドマンサックスはアメリカのニューヨーク州に本社を置く金融グループで、株式や債券、投資業務、プライベートバンキングなどを行う機関投資家です。
規模的にも従業員約37,300人と非常に大規模な企業となっています。そのため、当社がその業界への関心を示し、何か新しいことを計画していると明言するだけで市場全体は大きく変動します。
それでは次にどのような経緯で現状に至るのか順を追って見ていきます。
現状
ゴールドマンサックスが昨年12月22日のBloombergの報道によって明らかになったビットコイン(BTC)の取引デスクの開設、先物取引の開始を短期的に見送る方針を明らかにした、と今月5日Business Insiderが報道しました。その背景には仮想通貨市場の規制の不透明さなどが考えられるとしています。しかしながら、このニュースに対して、ゴールドマンサックスの最高財務責任者のMartin Chavez氏は「ただのフェイクニュースにすぎない」と述べました。
さらにCNBCの報道によると、ビットコイン取引デスクの開設という計画すら明確に決まっていたものではなかったようです。将来的に当計画が実施される可能性は十分にありますが、当面は先月8月に発表された仮想通貨カストディサービスに注力していくと考えられます。
なぜカストディサービス?
まずカストディサービスとは、主に有価証券の売買や保管などの業務を証券投資を行う投資家の代理人として行うサービスのことを指します。
近年、ハッキング事件やフィッシング詐欺など様々な不安要素が仮想通貨市場にはあります。投資家からすると、これらの不安要素をどうしても排除し、よりのびのびと投資活動を行いたいはずです。そのため仮想通貨などの有価証券を安心安全に保管・管理することができるシステムに対する需要は極めて高いといえます。
そこからカストディサービスが誕生し、現在多くの企業が開発段階に足を踏み入れています。ゴールドマンサックス社もその中の一つで、先にも述べたように今後はこのサービスに力を入れていくと予想されます。
今後
以上のことから、仮想通貨市場全体が取引や保管する際の安心なサービスを求めていることが分かりますが、この類のサービスは現状ほとんど存在しないこともあって非常に高額なものとなっています。将来的には様々な企業間での競争によって、この費用も段々と減少していくと推測されますが、それは当分先のこととなるでしょう。
まずは目先のカストディサービスの完成がいつになるのかということに注目が集まります。
参考サイト
“https://coinpost.jp/?p=44932”
“https://coinpost.jp/?p=44713from=in_article”
“https://coinpost.jp/?p=32792”