<この記事(ページ)は 4分で読めます>
Baidu、Nasdaq、Fidelityなどのベンチャーキャピタル、テック、金融業界の大手企業がここ数週間で仮装通貨への大規模な投資に乗り出し始めています。
NasdaqとFidelityが大規模出資
大手仮想通貨企業が平均して80から90%の資産を損失している弱気相場にも関わらず、デジタル資産関連ビジネスやブロックチェーンプロトコルは大手有名企業から数千万ドルにものぼる出資を獲得しています。
世界2位の証券取引所のNasdaqとグローバル市場において世界4位の資産を保有するFidelityが、仮想通貨取引所ErisXに出資しました。
大手オンライン証券会社であるTD Ameritradeからの資金調達に成功してから2ヶ月以内に、ErisXはNasdaq VentureとFidelity Investmentsからも27.5万ドルの資金調達に成功しました。
TD AmeritradeのJ.B. Mackenzie氏は、同社のErisXへの出資について、米国市場の機関投資家や一般投資家が、完全管理され保護されたエコシステムによって仮想通貨への投資を可能にするプラットフォームの構築に興味を持っているとしました。
ErisX のCEOであるThomas Chippas 氏は、同社は近い将来、米国50州全てにおいて、機関投資家と一般投資家への仮想通貨投資サービスの展開を積極的に始めると述べています。
「我々は、多くの最先端の企業からの出資を受け、ErisXは、より堅牢で安全かつ規制されたデジタル資産を、一般投資家と機関投資家の両方に提供していく。2回目の資金調達により、現代的なプラットフォームを構築し、我々のチームを大きく成長させることができるだろう。」
NasdaqとFidelityにしてみれば、勝算や持続可能なビジネスにも関わらず、仮想通貨市場のような新興市場への投資には慎重になるのが普通です。
27.5万ドルものErisXへの出資は、両社が仮想通貨セクターの長期的な成長に強い自信を持っている表れと取ることができます。
投資家の投資魂を再燃させられるか
仮想通貨市場の不確実性や不安が渦巻く状況の中で、仮想通貨市場への大規模投資は、世界中の投資家の興味を再燃させるきっかけになるかもしれません。
今年1年を通して、仮想通貨はその生存性の高さや、個人投資家、機関投資家を問わず相対的にグローバルな需要の高まりを示してきました。
このこと仮想通貨の長期的な可能性に投資した投資家にとって、希望の光となっています。
NasdaqやFidelity主導の大規投資のニュースは、仮想通貨が単なる流行ではないことをや、ここ9年間そうであったように今後も仮想通貨がベア相場を切り抜けていける力があることを、投資家たちへ再確認させることになるのではないでしょうか。
BaiduとSequoiaがブロックチェーンプロトコルに出資
今週にも、アジア最大の影響力を持つベンチャーキャピタルであるSequoiaと、中国最大の検索エンジンを運営するBaiduが、清華大学の情報科学教授であるAndrew Chi-Chih Yao氏によって立ち上げられたブロックチェーンプロトコルへ3500万ドルの出資を行っています。
相次ぐ世界の大手企業の仮想通貨への出資の背景には、現在苦戦する仮想通貨価格の動向に振り回されることなく、長期目線で仮想通貨の可能性を評価している経営者やプロの投資家が少なくないということではないでしょうか。
参考サイト:
”https://www.ccn.com/worlds-largest-financial-institutions-are-still-placing-big-bets-on-crypto/”