<この記事(ページ)は 3分で読めます>
米国の銀行大手モルガン・スタンレーがビットコインスワップ取引をクライアントに提供する計画であるとブルームバーグが伝えています。
ビットコイン・スワップ取引の準備、着々と
関係者によると、モルガン・スタンレーは、ビットコインのパフォーマンスに応じたシンセティック契約を顧客に提供する予定とのことです。
投資家はいわゆるプライス・リターン・スワップによってロングポジションやショートポジションで取引を行うことができるようになります。
また、取引ごとにスプレッドを手数料をして徴収するとしています。
モルガン・スタンレーはすでに、ビットコイン・スワップ取引の技術的な準備を進めており、内部承認が完了し、機関投資家の要望を確証した上でサービスを立ち上げる予定としています。
モルガン・スタンレーの広報担当者はコメントを控えています。
ビットコイン価格低迷の中、米大手銀行の思惑とは
仮想通貨価格の低迷が続いているにも関わらず、ウォール街の大手銀行が仮想通貨関連の高度なデリバティブ商品(金融派生商品)提供計画を推し進めています。
ゴールドマン・サックスとシティ・グループもまた、ビットコイン関連の新商品を開発していますが、ビットコインは今年だけでその価値を半分以上失っています。
モルガン・スタンレーのチーフエグゼクティブのは、James Gorman氏は、今年初めに次のように語っていました。
「我々の顧客にモルガン・スタンレーを通して直接仮想通貨を取引するサービスを提供するつもりはない。しかし、様々な仮想通貨のデリバティブ商品の取引をサポートするデスクを設置するつもりだ」
モルガン・スタンレーは、6月に、デジタル資産マーケット部門の責任者として、クレディ・スイス・グループAGのAndrew Peel氏を迎えています。
仮想通貨価が低迷する中、アメリカの大手銀行が、次々と仮想通貨関連のサービスを打ち出しています。
これは今後の、需要の高まりを想定しての行動と受け取れますが、価格動向を含め慎重に状況を見守る必要がありそうです。
参考サイト:
”https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-09-13/morgan-stanley-said-to-prepare-bitcoin-swap-trading-for-clients”
”https://www.ccn.com/morgan-stanley-is-building-a-bitcoin-swap-trading-product-report/”