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2018年5月13日にビットコインゴールドは、悪意のあるマイナーによる二重決済攻撃により取引所は1800万ドルもの損失が出ました。
このマイナーはビットコインゴールドのブロックチェーンシステムをコントロールするほどのハッシュパワーを用いて二重決済を行うことが可能だったのです。
つまり、51%攻撃をするほどのハッシュパワーを得るにはBTG規模のネットワークに攻撃するのでさえ信じられないほどの高額費用がかかりますが、このように二重決済するといったことで収益化することが可能だったわけです。
51%攻撃のコストを取り戻す二重決済、ダブルアタック
首尾よくビットコインゴールドのネットワークを制御し得たのち、BTGを入金し始めている間に、このマイナーは制御下にあるウォレットに同じBTGを送ろうとししました。
一般的にPoWのアルゴリズムのブロックチェーンは最初に行われた方の取引をブロック内に記録しますが、このマイナーはBTGのネットワークを支配しているため、この取引を覆すことが出来てしまいます。
取引所に預けて、すぐさま引出し、その後、最初に預けたBTGをほかのウォレットに送ることが出来るように、最初のトランザクションを取り消す、という手口が可能になってしまったのです。
これによりビットコインゴールドは、換算すると1800万ドルもの被害を受けました。
これを受けて、ビットコインゴールドの開発者は取引所に、確認要求のブロック数を50まで引き上げるなど、攻撃に対策をとるように呼び掛けています。
〈ビットコインゴールドの1か月の価格推移〉
モナコインのハッキングに引き続き、ビットコインゴールドも攻撃を受けました。
この原因を引き起こしている承認方法(PoW)の将来性に疑念が生じますが、ともあれ、まずは個人的に被害にあわない様にハードウォレットに保管するなど対策をとっておきましょう。
参考サイト:
https://www.ccn.com/bitcoin-gold-hit-by-double-spend-attack-exchanges-lose-millions/
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