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ドイツの自動車メーカー、言わずと知れたフォルクスワーゲンは、仮想通貨のIOTAとのコラボにより、ドイツで開催(6月11日〜15日、ハノーヴァー)されている展示会にてIOTA技術を用いたデモンストレーションを行なっています。
IOTAの技術Tangle を用いてフォルクスワーゲンの自動車に概念実証 (Proof of Concept) を実現させたもので、CeBitという展示会で披露されています。
フォルクスワーゲンのビジョンとしては、スマートカーエコノミー構築にあたり、IOTAの技術を用いることで安全且つワイヤレスにデータの共有を実現したいようです。
これに関連して、2020年にはおよそ25億台のコネクテッドカーが道路を走っていると予想する専門家もいます。
(コネクテッドカーとは、ICT端末としての機能をもつ自動車のことです。)
このコラボによって、IOTAの技術はMobility as a serviceシステムに実装される見込みであり、スマートコミュニティにおける旅行計画や予約、支払いサービスに利用されます。
ブロックチェーン技術を使わないIOTAがもたらす、モノと概念実証の可能性
IOTAは、DAG型コインの一種で、なかでもTangleという独自システムを持ちます。
これは、マイニングの承認作業がなく取引手数料がかからないという利点があり、少額決済やIoT向けのシステムなのです。
自動車のEV化の動きが活発になるなかで、IoTやビッグデータ、クラウドといったITビジネスに特化した展示会CeBit『世界最大級のIT関連見本市』に、仮想通貨の技術と掛け合わせたサービスが登場したのです。
今年1月、フォルクスワーゲンのCDO(Chief Digital Officer)であるJohann Jungwirth氏は、IOTAの監査委員会に参加し、
「IOTAのプラットフォームは、コネクテッドデバイス同士がデジタルに少額から送金しやすい環境を作るだろう。」
と、コメントしました。
このような動きが進めば、利用される技術やその技術を持つ仮想通貨への認知も広がり、これからもっと実用化に向けて進むことが予想されます。
価格への影響も気になるところですが、IOTAの開発や進捗と併せて注目したいところです。
参考サイト:
https://cointelegraph.com/news/cebit-18-iota-and-volkswagen-present-proof-of-concept-for-autonomous-cars
http://iot-jp.com/未分類/connectedcar/.html
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