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香港のICOベンチャー企業、東証二部上場企業ビート社を買収か

握手とお金

<この記事(ページ)は 4分で読めます>

香港に拠点を持つNoah Ark Technologies Limited(ノアアークテクノロジーリミテッド 以下、ノア社)社が、東京の上場企業の買収を計画している報道がありました。

ノア社の狙い

ノア社は、Noahコインというコインを発行しています。
ノア社の狙いとしては、東証二部上場企業であるビートホールディングスリミテッドを買収し傘下に入れることで、信用性を向上させ、自身の発行するノアコインを、日本国内の取引所に上場させることが考えられます。
また、ノア社の買収が実現すれば、株価にも大きな影響が出ることが予想されます。

ノアコインとは

ノアコインの公式ホームページでは、「国境なき世界の創造」を掲げています。
また、公式ホワイトペーパーによると、「ノア財団によって、日本とフィリピン間の独特でしっかりとした事業に参加したい人々が、この利用しやすいプラットフォームを使用できるようになる」ことを目的としています。
ノアコインの計画としては、日本で働くフィリピン人が母国へお金を送金しやすくすることや、旅行産業の提供、さらには2023年までの新都市、ノアコインの推進等を掲げています。

ノアコインを扱っている取引所は、主にHitBTCやMercatoxです。
CoinMarketCapによると、ノアコインの時価総額ランキングは135位です。

東証二部上場企業、ビートホールディングスリミテッド

ノア社が買収を試みている企業は、ビートホールディングスリミテッドです。
ビートホールディングスリミテッドは、東証二部上場企業であり、公式ホームページによると、「ビート・ホールディングス・リミテッドは複合的な事業を展開するグループ企業であり、主にシンガポール、中国及びその他のアジアの地域において事業を展開」しています。
ここ5日におけるビートホールディングスリミテッドの株価を見ると、8月9日の239円から、8月15日には310円台まで上昇しています。
ノア社はすでに、ビートホールディングスリミテッドの株を最も保有しており、株主の異動がなされています。

東京証券取引所の困惑

ノア社は、独自のノアコインを発行しており、仮想通貨に大きく関係しています。
東京証券取引所は、仮想通貨に関する企業に対し、投資家保護の観点から議論を避けてきました。
今回は、仮想通貨に関する企業の上場ではなく、すでに上場済みの企業に対する買収であり、東証には困惑が広がっています。

9月の株主総会に向けて

ノア社は、ビートホールディングスリミテッドに対して、様々な提案をしています。
ビートホールディングスリミテッドは、公式ホームページにて、ノア社からの提案内容を和訳したものを公開しています。

ビートホールディングスリミテッドによるお知らせはこちら
“https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2018/20180725_02.pdf”
“https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2018/20180608_01.pdf”

参考サイト
“https://news.bitcoin.com/an-ico-venture-is-trying-to-take-over-a-tokyo-stock-exchange-listed-company-2/“
“https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ba=1&n_cid=DSMMAA13&ng=DGXMZO33958190Y8A800C1EA1000&scode=9399”
“https://noahcoin.org/“

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