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Ripple (リップル) とステラ (Stellar) はどちらも金融業界にブロックチェーンパートナーとして設立し、金融取引にスピードやその他のブロックチェーンによる恩恵を提供しようとしています。
日本でもリップルをパートナーにする金融業界は多いことも知られていますが、ステラのリリースによると、最近、レッジャー(台帳)へのアカウント件数が100万口座を記録したということで、リップルに迫る勢いということです。
活用例を増やし続けているステラ
サンフランシスコに本拠地をおくスタートアップChailを買収したことでブロックチェーン技術による金融業界への貢献をさらに強め、シンガポールではATMネットワークを活用して一般の人々への視認性をさらに強め、中東地域ではShariyah Review Board (SRB) にSharia準拠の支払いと資産トークン化ネットワークとして命名されました。
Sharia準拠のデジタル通貨として認定された最初の分散型台帳プロトコルとなったのです。つまり、イスラム圏の仮想通貨利用者にとって認知度があがります。
これとは別に、ステラはまたIBMとのパートナーでブロックチェーンプロジェクトに取り組みました。
銀行がLumenを使用した取引を実行できるようにし、地元の法定通貨へLumenを変換できるようなマーケットを期待しています。
他にもStellar Lumens (XLM) は、SatoshiPay、EXCH.ONE、Klick-Ex、Mobius、HashCashなどとパートナーシップを発表しています。
ステラとリップルは同じソースコードから開発され、同じ金融業界にビジネスを広げていますが、その戦略と主なアプローチは全く異なります。それぞれ、違ったゴールと歩むべき道があるようにも見えます。
ステラの開発者はスタートアップ企業にフォーカスしている一方で、リップルは銀行とパートナーを組んでいます。
ということは、お互いの領域が混ざることがなければそもそも競争にならないのでは?
ただ、金融業界という大きなフィールドにいる以上、入り口は違っても最終的な金融業界のゴール、具体的に、クロスボーダー取引やP2P決済のためのベストなプラットフォームとしての存在という意味では、そのゴールは同じではないかとも思います。
規模の大きさではまだまだリップル優勢
最近の時価総額でみるとリップルは既に3位134億ドルを超えていますが、ステラは6位の41億8000万ドルほど、とどちらも上位にはありますがその差はまだまだ大きいのが現状です。
リップルが大手銀行を相手に展開している分、何かあれば訴訟に発展する状況に対して、ステラはまだまだそれまでの採用例に達してにいない分、目立たないかもしれません。
どちらの道がそれぞれの掲げたゴールに先に辿り着くのかは、プロジェクトの数でも競争でもなく、技術が早く人の役に立ってこそかもしれません。
参考サイト:
“https://cryptodaily.co.uk/2018/08/xrp-and-stellar-same-goal-different-paths-but-which-will-succeed-first/”
“https://coingape.com/stellar-1000000-accounts-on-ledger-closer-ripple/”