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Zchash(ジーキャッシュ)のハードフォーク「Sapling」が、10月最後の日曜日に正式に実装されたと発表があり、ネットワークスピードのみならず安定性やセキュリティの強化に期待されています。
このSaplingハードフォークは、長い間予定されてきましたが、ようやく419,200ブロック目にアクティベートされました。
現在は初期の問題が発生していますが、プライバシー重視の仮想通貨実現に向けて必要な改革がまだまだあるというサインとみているようです。
Zcashのハードフォークの目的と意義
Zerocoin Electric Coin CompanyのElise Hadmon氏はこのように述べています。
「Saplingアクティベーションは、通貨の2度目の誕生という瞬間的な出来事に起こっていることです。これは我々にとって、開かれた、誰の許可なども要らない、プライベートな決済システムを広く受け入れる世の中になる最初の一歩となります。」
会社としては、このハードフォークをする前と比べて、90%の時間短縮および、以前にかかっていた必用メモリーの3%でトランザクションすることを期待しています。
Zcashのプライバシー性を守るため、ひとつひとつ初期問題を解決中
新システムにはありがちなことですが、Saplingアップデートでもすべてが完璧ではないようです。今現在でも解決をしなくてはならない初期問題が少しあります。
Hadmon氏は、現段階でユーザーはまだ自分の資産を既存のシールドされたアドレスから新しいバージョンへ、金額を表示せずに移すことはできないと指摘します。
この問題に対して、彼は、新しいツールを開発中であると話しています。
「(この状況では、)シールドされたアドレスにあるZECのマネタリーベースを監査することができます。我々は、ユーザーのプライバシーへの影響を最小限にする方法で資産の統合を自動化するツールを開発しているところです。可能であれば、このツールがリリースされるまでユーザーの皆様にはお待ちいただきたいと思います。」
このツールがいつどうやってリリースされるのかについては言及しませんでしたが、ユーザーにとっては我慢を強いられる状況のようですね。
このハードフォークのゴールに向けて、早く初期問題が解決されることを待つばかりです。
参考サイト:
”https://www.cryptoglobe.com/latest/2018/10/zcash-sapling-hard-fork-update-to-improve-network-speed-and-security/”