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モネロ(Monero/XMR)のハードフォーク実施とCryptonight対応ASICの行方

Monero(モネロ)のハードフォーク実施とCryptonight対応ASICの行方

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匿名性の高い仮想通貨のアルゴリズムにはCryptonightが採用されています。
モネロ(Monero)の人気の理由もこの匿名性の高さにあります。

そしてこの人気のあるモネロを沢山マイニングしようとしたマイナーたちは、このアルゴリズムに対応したASIC搭載のマイニングハードウェア、いわゆるCryptonightASICを使ってマイニングの精度をあげようとしてきました。

世界的なマイニングハードウェア大手のBitmain社やBikalMinerなどは、そのCryptonightASICの新製品を発売したところです。

補足しておきますと、ASICとは、特定用途向け集積回路のことで、マイニングにおいてCPUGPUよりも計算速度が速いことが特徴です。
しかしそれだけに、一部のマイナーによる独占が51%攻撃を可能にしてしまうというリスクがあります。

モネロ(Monero/XMR)、ASICの技術の進歩で追いかければおうほど、・・・

そこでモネロはこのASICに対抗するべく、Cryptonightではなく、ASIC耐性のあるCryptoNightV7にアルゴリズム変更を行うためにハードフォークを実行したのです。

それにより、現在モネロに関しては、Cryptonight対応のASICマイニング装置が使えなくなったということです。

新製品を発売したばかりの業者は打撃を受け、損失の回収ができるのか頭を悩ませ、大安売りを展開しているようですが、CryptonightASICの今後の状況はまだわかりません。

というのも、小規模のコインですが、モネロ以外にもCryptonightを採用しているコインは、ElectroneumBytecoinSumokoinなど数種類あります。

さらに、モネロのハードフォーク反対派「モネロクラシック」などのユーザーからの需要が残っており、彼らは、今後も旧版のCryptonight採用のモネロを使い続けるとしていることからも需要に期待できます。

旧モネロを利用したプロジェクトは、モネロクラシックを含め5つ発表されており、今後ASICが使われなくなっていくのか、その鍵を握っていると言えます。

現在、イーサリアムがASIC対策のためにハードフォークを実行するか検討中とのことです。
51%攻撃の恐れがあるほどのマイニングパワー、
これまでに、ASICマイニングが各コインにもたらした影響力の大きさが伺えます。

参考サイト:
https://www.ccn.com/monero-hard-forks-to-maintain-asic-resistance-but-classic-hopes-to-spoil-the-party/
https://www.ccn.com/manufacturer-holds-cryptonight-asic-firesale-after-monero-hard-forks/

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