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先日の報道にもありましたが、現在シンガポールを拠点とする大手仮想通貨取引所、Huobiが金融庁認可済みの日本の仮想通貨取引所、ビットトレードを買収したことが正式に発表されました。
積極的にグローバル展開を進めるHuobi
Huobiは2013年に中国で設立されてから、シンガポール、韓国、香港、アメリカ、オーストラリア、UAE、ルクセンブルグなどグローバル展開を積極的に推し進めています。
ユーザー数は数百万人にのぼり、取引高1兆ドルの世界最大手の取引所の1つです。
ビットトレードは内部管理態勢の改善に注力
ビットトレードは、昨年9月に仮想通貨交換業として金融庁に登録されており、今年5月には内部管理態勢の充実や仮想通貨関連サービスの拡充を進めるため、シンガポールを拠点とする事業家、エリック・チェン氏に経営権を譲渡していました。
今回の買収後も、チェン氏は、社外取締役として経営に携わる予定です。
ビットトレードのプレスリリース
ビットトレードのプレスリリースでは、今回の買収について次のように述べれられています。
”現在、仮想通貨は価格変動が急激で流動性が乏しいだけでなく、「暗号通貨」固有の様々なリスクを抱えています。反面、仮想通貨市場は、足元で驚異的なペースで拡大しており、市場のポテンシャルは大きいとみており、当社は仮想通貨ビジネスがリスク負担に見合う投資魅力の極めて高いビジネスだと考えています。”
”グローバル展開するHiobiグループの資本参加を受けることで、当社がFX企業の関連会社として培ってきたリスク管理や顧客管理のノウハウを活用して内部管理体制の拡充を図るとともに、FX事業以上にビジネスリスクの高い仮想通貨ビジネスのリスクに備えた資本の確保が重要であると考えております。”
ビットトレードはHuobi Japanに名前を変更し、年内にはサービスを開始する予定とのことです。
Huobiのねらいは
一方、HuobiグループのCEO、クリス・リー氏は次のように語っています。
「我々はグローバルな展開の中で、それぞれの地域のオペレーションチームと我々のグローバルクラスのセキュリティの支えによって、R&D(Research&Development)に投資し続けることで必ず相乗効果を生み出すことができると信じている。我々は、金融庁の承認を得たビットトレードを傘下に収めることで、日本国内の仮想通貨市場をリードするプレーヤーに成長することを目標する、新しい一歩を踏み出したのだ。」
世界最大級の仮想通貨取引所Huobiは、日本の仮想通貨市場進出への大きな足がかりになるとみているようです。
世界最大手の取引所Huobiが年内にも日本でのサービスを開始するとのことです。
設立以来、一貫してグローバル展開を推し進めてきたHuobi。
今後、日本でどのようにサービスを展開して行くのか、注目していきたいですね。
参考サイト:
”https://bittrade.co.jp/doc/info/bittrade20180912.pdf”
”https://markets.businessinsider.com/news/stocks/global-crypto-giant-huobi-acquires-majority-stake-in-singaporean-entrepreneur-eric-cheng-s-japanese-licensed-crypto-currency-exchange-bittrade-1027526866”
“https://www.ccn.com/huobi-acquires-licensed-cryptocurrency-exchange-in-japan/”