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イーサリアムのヴィタリック・ブテリン「中央集権型取引所は地獄の業火で焼かれてしまえ」

イーサリアムのヴィタリック・ブテリン「中央集権型取引所は地獄の業火で焼かれてしまえ」

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仮想通貨のいわゆる取引所はどれもこの「中央集権型」といえますが、DEX(Decentralized Exchange)つまり「分散型取引所」というものも存在し、実際には手元のウォレットから直接取引ができるというものです。

イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリンがこの中央集権型の仮想通貨取引所について、

「可能ならば地獄の業火で焼かれるのを見てみたい」

と語りましたが、そうなるにはしばらく時間を要することも認めているようです。

7月6日スイスで行われた「TCセッションズ・ブロックチェーン2018」でイベントのホストから分散型取引所(DEX)の未来について聞かれ、

「中央集権型の取引所なんて、できることなら地獄の業火で焼かれてしまえ、と個人的には思います。
ただ、実際には人々は法定通貨の世界にどっぷりとつかっているので、分散化していくのは難しいですし、法定通貨は基本的には中央集権化されたゲートウェイだと思うんです。
そこではとても価値のあるサービスが提供されているし、それらは分散化するのは非常に困難です。」

ヴィタリックは続けて仮想通貨同士の取引に関しての予測をしました。

DEXは、登録やweb上のインターフェイスや口座開設を必要とせず、ユーザーにシンプルでストレートに簡略化された取引環境を提供できるので、いつの日にか最も望ましい取引の形となるだろうし、そういった取引所はますます増えていくだろう、というのが彼の見解です。

ただし、長期投資家やプロの投資家、高頻度で取引を繰り返す投資家がどういった選択をするのかについては不確かだと語っています。

DEXは「権力者を作りだす力」を排除する

彼は、分散型取引所が、権力者を作り出さないという点で唯一最善のものだということを強調しています。

「リストに載せる(上場)ことによってどの通貨がビッグになるのかを決定したり、そのリストに載せる手数料として1000万ドル~1500万ドルも要求したりして中央集権型取引所は馬鹿げたキングメイキングの力を持っています。
私たちがこういう世界を離れて、オープンで透明なブロックチェーンの価値にもっと没入していけば、世界はもっと良くなると思います。」

「地獄の業火」という例えは、悪行による苦しみの報いを受ける事ですが、彼の気持ちはこれほどに、取引所のやり方に対して恥を知れ、と言わんばかりです。

実際、大手取引所のBinaceやHuobiなどは中央集権型からDEXへの脱皮を図っているようです。

ヴィタリックが語る仮想通貨を取り巻く世界。
彼の理想が現実となるような動きも確かに加速しているようです。

参考サイト:
https://www.ccn.com/ethereum-founder-vitalik-buterin-hopes-centralized-exchanges-burn-in-hell/

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