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「運悪く、ビットコインは1月あたりから下降に転じました。このトレンドは4月、5月ごろにひどく困難なことと相まってマイニング高をさらに減少させました。」
と嘆き、ブログポストにポリシー転換を発表したのは、アイスランドに本拠地を置くクラウドマイニング・プラットフォーム、Genesis Mining。
昨年の秋直後から世界中のマイナーが厳しい状況にあることを指摘し、仮想通貨の価格が下がり、マイニング競争も激化するなか、ほとんどのマイナー達がマイニングを始めるころに思い描いていたような収益を徐々に出せなくなっている、と続きます。
採算分岐点スレスレの不採算マイナーアカウントでも切り捨てません
そのような不振な状況が広まる中、会社としては、弱気市場の襲撃がもたらす影響を少しでも減らすためにいくらかの政策転換を余儀なくされたと言います。
Genesisは新しいポリシーのもと、維持費をカバーするのも難しく、十分なコインをマイニングできていない不採算ユーザーに対して、オープンエンドの契約全てを打ち切らせようとしています。
しかし、同社は、採算のとれないアカウントを一斉にクローズさせるような強硬手段をとるつもりはないとユーザーに保証しました。
その代わりに、影響を受けそうなマイナーたちにアカウント終了を避けるために、新しいメンバーシッププランに切り替えるチャンスを与えています。
「早い時期から私どもを支持して来てくれた皆様に感謝して、現在の契約Bitcoin MiningからRadiant契約条件へアップグレードする機会を特別価格でご提供させていただきたいと思います。」
と、アナウンスに付け加えられています。
Genesisは、ユーザーが契約を維持しやすいようにRadiantプレミアムパッケージの価格をディスカウントしたのです。
主要な変更は以下の通りです。
・オープンエンド契約は今後5年契約へ切り替えられ、打ち切りはない
・維持費は1日当たり0.14ドルのディスカウント価格
・Radiantアップグレードにかかる1テラハッシュ/秒コストは現在180ドル(以前は285ドルでした)
新しい会員プランに変更するのはとても簡単で、ログインすれば「Radiantにアップグレードする」ボタンが用意されているのでクリックするだけです。
マイニング産業、仮想通貨不況を乗り切ろうと模索
このような不採算マイナー達にアクションを起こしたマイニング企業はGenesisが初めてではありません。
6月にはHashflareが思い切って、28日間連続で配当が維持費を下回ったことを理由に、すべてのBitcoinマイニング操業を終了させ不採算アカウントのユーザー契約をキャンセルしました。
現在はマーケットの状況を見ながらマイニング産業に復活の兆しがあれば有利になるソリューションを検討したいと言っています。
採算のとれないアカウントを維持するより打ち切りになったほうがよいのか、ディスカウントされたアカウントで業界が盛り返すのを待って維持していくほうがよいのか、ユーザーにとっては見通しも難しく、状況判断も様々です。
各方面に不況の影響をしっかりと残している仮想通貨マーケットは既に経済の動きを表しているように思います。
参考サイト:
“https://btcmanager.com/cloud-mining-platform-genesis-wants-unprofitable-miners-to-upgrade-their-contracts-to-avoid-termination/”