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アルゼンチン政府は、大手仮想通貨取引所Binanceの傘下の投資ファンドであるBinance Labsと共同で、ラテンアメリカの仮想通貨取引所LatamEXに投資したことが明らかになりました。
アルゼンチン政府は、Binance Labsは、LatamEXが主催する国内のブロックチェーン企業を支援するプロジェクトに対して、出資を行うとしています。
各プロジェクトに最大5万ドルの出資を4年間
アルゼンチン政府によると、投資額はプロジェクトごとに最大で5万ドルとし、毎年最大10プロジェクトの共同出資を4年間継続するとのことです。
LatamEXのCEOであるPablo Orlando氏は、次のように述べています。
「ラテンアメリカは、ブロッチェーンの普及と実用化を目指すうえでは最も魅力的な市場である。またアルゼンチンはブロックチェーン産業に対して市場に間口を解放する態勢を率先している。」
今回の出資は、Binance Labsが、首都ブエノスアイレスを今期の2つの起業支援プログラムの本拠地に選んだ直後に締結されました。
Binance LabsのCEOであるElla Zhang氏は、次のように述べています。
「我々は、ブエノスアイレス支部で、ブロックチェーンプロジェクトや企業、開発者らの支援を行うことをとても嬉しく思っている。地域特有の問題を解決し、市場の需要に合致した商品開発や、グローバルなブロックチェーン技術の開発に足並みをそろえて取り組みたい。」
インフレの影響で仮想通貨の需要急増
アルゼンチンでは、2018年には47%以上という高いインフレ率を記録し、法定通貨ペソの価値が下がり続けています。
また銀行規則の厳しさや政府に対する信頼の低迷から、他の手段の必要に迫られた市民の間ではブロックチェーンプロジェクトや仮想通貨に対する需要が急速に高まっています。
アルゼンチンの通貨危機により、政府は安定性の高い決済手段を仮想通貨も含めて模索し開発することが必要とされています。