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日銀 デジタル通貨発行に向け国際共同研究に参加

日銀 デジタル通貨発行に向け国際共同研究に参加

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日本銀行は、中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)の発行に向けて、欧州中央銀行(ECB
や、イングランド銀行、国際決済銀行(BIS)などと共同研究を行うことを発表しました。

デジタル通貨に関する知見とノウハウを共有

共同研究に参加するのは、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行(ECB)、スウェーデン・リスクバンク、スイス国民銀行、国際決済銀行(BIS)、日本銀行です。
それぞれの国や地域において中央銀行デジタル通貨活用の可能性や、クロスボーダー決済の相互運用性の評価、先端技術に関する知見を共有するためのグループを設立したとのことです。

共同研究グループは、関連するフォーラム、金融安定理事会(FSB)とBIS決済・市場インフラ委員会(CPMI)と密接に連携していくとしています。

また、BIS幹部や、イングランド銀行副総裁らが共同議長を務め、参加期間の幹部で構成されるとのことです。

日銀とECBはデジタル通貨の基幹技術となるブロックチェーンの分野における共同開発を行ってきました。
また、イングランド銀行とカナダ銀行は国境を跨いだCBDCでそれぞれ共同開発を進めてきました。
各国の中央銀行がこれまで蓄積してきた知見やノウハウを共有することで研究をより深く掘り下げ、前進することがねらいです。

BISは昨年6月に、世界各国の中央銀行がコラボレーションできるBISイノベーションハブを立ち上げました。
今回の共同研究では、新組織を監督する役割を担うといいます。

デジタル人民元やFacebookのLibraの動きに対応

これまで、日銀をはじめ、各国の多くの銀行が「CBDCについての研究はしているが近い将来の発行はない」とのスタンスを示してきました。
しかし、中国がデジタル人民元の発行計画や、Facebookの仮想通貨Libra発行プロジェクトなどの加速する展開に対応するため方針を転換させたものと考えられます。

参考サイト:
”https://jp.cointelegraph.com/news/bank-of-japan-to-start-researching-digital-currency-together-with-ecb-and-other-central-banks”
”https://coinpost.jp/?p=128153”
”http://www.boj.or.jp/announcements/release_2020/rel200121a.htm/”
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