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仮想通貨大手取引所バイナンスは、仮想通貨ビットコインSVを上場廃止すると発表しました。
ビットコインSVを率いるCraig Wright氏との確執から、バイナンスのCEOであるCZ氏は先週末からビットコインSVの上場廃止を示唆していましたが、ついに正式に廃止の決定を下しました。
上場廃止は4月22日
バイナンスがビットコインSVを上場廃止する日は日本時間4月22日月曜日の19時とのことです。
全てのトレーディングペアにおける取引を廃止するとのことです。
出金は日本時間7月22日月曜日の19日まで継続するとのことです。
バイナンスはビットコインSVの廃止の理由として以下の審査項目を挙げています。
・プロジェクトに対するチームのコミットメント
・開発レベルと進捗
・ネットワークの安定性
・パブリックコミュニケーションのレベル
・安定的な顧客対応
・倫理に反する行為や詐欺的な行為の証拠
・健全で持続可能な仮想通貨エコシステムへの貢献
ビットコインSV バイナンスとの対立きっかけは
ことの発端は、ビットコインの創設者サトシ・ナカモトを自称するWright氏が、ビットコインコミュニティのメンバーに詐欺行為であると批判されたことを理由にコミュニティのメンバーを名誉毀損で訴える構えを示したことから始まりました。
これに対してCZ氏は、Wright氏を”有害である”と非難し今回の決定に至りました。
ビットコインSVは昨年11月にビットコインキャッシュのハードフォークで誕生した仮想通貨です。
ハードフォークの際に、Wright氏はビットメインの創設者ジハン・ウー氏やBitcoin.comのロジャー・バーCEOが率いるビットコインABCと激しく対立していました。
他の取引所の対応
バイナンスのビットコインSV廃止の決定に続いて大手取引所のシェイプシフトとクラーケンも正式に廃止を発表しました。
一方、OKeXはビットコインSVの上場を継続すると発表しています。
ビットコインSVをめぐる仮想通貨コミュニティ内の混乱は、もうしばらく続きそうです。