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世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所バイナンスが、米国市場に特化した取引所Binance USを設立することを発表しました。
マルタを拠点とするバイナンスは、取引サービスを手がけるBAMと提携し、米国市場に特化した新しい取引プラットフォームを立ち上げるとのことです。
FinCEN登録済みのBAMと提携
BAM(BAM Trading Service)は、米財務省参加の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)に登録されている送金業者です。
BAMはカリフォルニア州での業務が可能にとなっているため、Binance USの業務も最初はカリフォルニア州に限定される可能性があるとのことです。
Binance USのプラットフォームはバイナンスのウォレットやマッチングエンジンの技術を使用し、運営はBAMに任されるとのことです。
バイナンスはBinance US立ち上げの詳しいタイムラインなどは公開していません。
バイナンスのCEOである Changpeng Zhao氏は、次のように述べています。
「安全性、スピード、流動性を兼ね備えたバイナンスUSの設立を実現することができ、興奮している。Binance USはBAMとパートナーシップを結ぶことで、完全に規制を遵守したサービスを米国市場にもたらすことができる。」
バイナンスはこれまで、米国の不明確な仮想通貨規制を理由に米国ユーザーを対象にした取引サービスの提供は行なっていませんでした。
最初はビットライセンス制度などのある規制の厳しいニューヨーク州ではなく、カリフォルニア州などからサービスを開始すると見られていますが、これまで制限されている米国居住者へのサービス提供にも変化が見られる可能性もあり、期待が高まっています。