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バイナンスは新しい分散型プラットフォーム(DEX)を開始すると23日に発表しました。
これは、Binance DEX(バイナンスデックス)と呼ばれる取引システムで、その稼働日はまだ特定されていませんが、現時点でユーザーはプラットフォーム上にウォレットを作ることが出来るそうです。
バイナンスがサポートしているウォレットには、Trust WalletやLedger、Enjin 、Magnum Walletなど10種以上のサードパーティウォレットがあります。
また、Binance Chain Explore、パブリックデータノードやAPIなどのツールもアクセス可能で、トレーディングは後日可能になるということです。
コミュニティの成長を促進し、P2Pを長期的に育てる
Binance DEXの立ち上げにはテストネットでの2か月の期間を要しました。
その間に、850万件のトランザクションがシミュレーションされ、取引やコーディングのコンペおよびバグ取り賞金プログラムなどを経て、数回のアップデートや改良が実装されて来ました。
コミュニティ主導のBinance DEXの本質を証明するものとして、メインチェーンに生まれたたくさんの新機能やオープンソースのツールは、バイナンスのコミュニティの貢献によるものだとBinance Blogで述べています。
バイナンスCEOのChangpeng Zhao氏(通称「CZ」)は、トークンコミュニティに対しメインチェーンへの参加と開発発展を呼び掛けて、
「我々は、分散型取引所がもたらす新しい望みと可能性を信じています。資金を集中管理するカストディはありませんが、Binance DEXはあなた自身での資産管理をはるかにコントロールします。これは私たちのコミュニティに新しいレベルの自由をもたらしてくれると願っています。このプロジェクトおよび開発チームに緊密に連携してエコシステムを構築していきます。」と、強調しています。
このDEXの開発チームは、この新しいメインチェーンに参加して新しいトークンの発行をするプロジェクトを募っています。
ERC-20からBEP-2へ
バイナンスは4月18日、自身のネイティブ・ブロックチェーン「Binance Chain(バイナンスチェーン)」を発表し、その1週間後、23日にはネイティブトークンのBinance Coin (BNB)をメインチェーンへ切り替え(メインネット・スワップ)、DEXの開始に至りました。
現在は、これまでのERC-20対応イーサリアム・ブロックチェーンからネイティブのBEP-2バイナンス・チェーンに移行が完了しています。したがって、バイナンスコイン(BNB)がネットワークのトランザクションを支えるネイティブアセットとして使われることになります。
集中管理をしたがるレガシー銀行では仮想通貨カストディサービス開始などのニュースもある中、仮想通貨取引のマーケットではDEXの展開がニュースになっています。
最近では、OKExやBithubmが話題になりました。