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ビットコイン価格は、10ヶ月ぶりの高値を維持することができず調整局面に入った可能性があります。
ビットコインは仮想通貨市場を牽引し、ビットスタンプでは2018年7月25日以来の高値である8390ドルまで到達しました。
しかし、この上昇は予想通り長くは続かず、直近1時間以内で7740ドルまで下落しました。
執筆時点(世界基準時5/16 11:00)でビットコイン価格は24時間ベースで見ると2%下落し7840ドルで推移しています。
さらに大きな調整に入る可能性も
仮想通貨は直近48時間で8300ドルを目指す場面で2回の下落を見せています。
これは多くの投資家が参考にする相対力指数が、極度の買われすぎの状況を示していることが原因と考えられます。
一方で5月14日の8300ドル超えの高値からの反発は、50時間移動平均線(MA)の値でサポートされていましたが、直近の下落ではこのサポートラインを下回りました。
つまりさらに大きな調整局面に入る可能性も考えられます。
ビットコインは上昇局面に突入した後、ネックラインサポートである7619ドルまでの下落と上昇のダブルトップを形成しました。
また、上のチャートに見られるように相対力指数(RSI)は、ビットコインが10ヶ月以来の高値を更新していた時とは対照的に、低い数値を示し始め、安値と高値のラインで形成されている三角形を下落方向にブレイクしました。
ダブルトップを形成していたサポートライン7619ドルからの下落をい確認し、さらに下のレベルの6900ドルまで下落する可能性もあります。
上昇トレンドの弱まり
デイリーチャートのRSIは下落方向へ転換し、上昇トレンドの勢いの弱まりが見られます。
10日移動平均線の値は現在7036ドルで、まだ上昇トレンドを示しています。
7000ドルまでの反発が起きたとしても短期的なものになる可能性があります。
短期的な見方では、歴史的に信頼されている30日移動平均線の5923ドルを下回ることになれば下落トレンドへの転換も考えられます。
もし価格が上昇し8300ドル以上に戻れば、反発の可能性は少なくなります。
まだRSIは70以上を示していますが、このまま上昇トレンドを維持して次のレジスタンスライン8500ドル(2018年7月の最高値)を超えることは、なかなか厳しいかもしれません。