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BTCが60万ペソ突破で過去最高値 アルゼンチンの避難通貨として

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国内の混乱が続くアルゼンチンでペソの急落に対してビットコインが高騰しているとのことです。
ビットコインは過去最高水準を記録したとのことです。

アルゼンチン国内の仮想通貨取引所Buenbitのデータによると、ビットコインは8月13日時点でグローバルな大手取引所では11330ドルで取引されているのに対し、アルゼンチン国内では11750ドルで取引されており、約400ドルのプレミアがついていることになります。

ペソ急落のきっかけは国内情勢不安

ペソの急落を引き起こした原因としては、11日に投開票された予備選挙で、現職のMauricio Macri首相が大敗したことでペソが売られビットコインのプレミアが高騰したと考えられています。

選挙の先行き不透明感の広がるなか、個人取引プラットフォームを運営するLocalBitcoins.comでは、ここ最近ビットコインは12000ドル付近で取引されていました。
これは国際的な大手仮想通貨取引所と比べて10%も高い価格です。

また同じく反政府デモによる混乱が長引く香港でも、ビットコインは4%のプレミアがついているとのことです。

ロサンジェルスを拠点とする仮想通貨ヘッジファンドArcaのチーフエグゼクティブであるRayne Steinberg氏は、これらの状況について次のように述べています。

「ビットコインは極度に法定通貨価値の低下や、政治的に不透明な構内情勢が広がる国にとって最後の資産逃避先となっている。
先週だけでも、ビットコインはアルゼンチンペソに対して50%のプレミアがついて取引されている。アルゼンチンだけでなく、ベネズエラ、香港、トルコなど同様の問題を抱えている国々でも同じような現象が起きている。」

ビットコイン 逃避先としてはまだ不十分?

Steinberg氏によると、実際はビットコインは今週だけでも8%下落しており、ボラティリティの高い資産クラスから別のボラティリティの高い資産に移動したことで、さらにリスクを増加させる可能性があるといいます。

過去数カ月の間、多くのビットコイン支持者は米国株式市場との逆の動きを示す相関関係を指摘し、ビットコインは安全な逃避先と示唆されてきました。
しかし、今週ビットコイン価格は株式市場と逆の動きを見せず下落しており、これらの仮説は説得力を失っているといいます。

ビットコインのボラティリティは以前高く、むしろ2018年に価格が73%下落してからはボラティリティは倍増しています。
これに対してアルゼンチンペソの、ドルに対しての下落率は32%です。

国内情勢不安が要因となり、ビットコインのプレミアが高騰したことは事実かもしれません。
しかし、ボラティリティの高さなどから、ビットコインが資産の安全な逃避先としての地位を確立するまでにはまだ長い道のりがありそうです。

参考サイト:
”https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-13/bitcoin-draws-premium-in-argentina-and-hong-kong-amid-sell-off”
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