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ビットコイン価格は、日曜日に7500ドルを突破し過去9ヶ月間の最高値を記録しました。
仮想通貨市場は上昇相場へ向けて大きく押し上げられています。
2018年8月以来の最高値を記録 その後緩やかな調整局面
ビットコインは時価総額でも仮想通貨市場全体の半分以上のシェア占めています。
GMT(グリニッジ標準時)13:36には7577ドルを記録しています。
これは2018年8月2日以来の最高値更新になるとのことです。
この大きな高騰の後は、買われ過ぎとの判断からか緩やかに調整局面に入り、執筆現在(5/12UTC12:46)現在の価格は7100ドル付近で推移しています。
昨年末につけた直近の最安値3200ドルからは2倍以上の上昇で、年初来で比較すると80%以上の上昇となります。
その他の主要仮想通貨も2桁代の上昇
コインマーケットキャップによるとイーサリアムは11%、ビットコインキャッシュは23%、ライトコインは14%、EOSは13%、ステラは12%、カルダノは18%の上昇となっています。
仮想通貨市場全体の時価総額は2177億ドルに達し、年初来と比較すると73%以上の上昇となります。
米中貿易戦争の再燃が影響か
米国のトランプ大統領は、2000億ドル(約22兆円)の制裁関税として、10日に中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げました。
同日に、ビットコイン価格は6000ドルを超えさらに上昇トレンドの勢いが強まりました。
この2つの出来事は同日に起きたということ以外の共通点はありません。
しかし、BloombergのレポーターであるEd van der Walt氏は、興味深い関係があるのではと述べています。
Walt氏によると、投資家は貿易戦争に対抗するツールとしてビットコインを使っているのではとのことです。
トランプ大統領の関税引き上げ発動により、中国製品を違法に米国に輸出しようと考えている人がビットコインを買っているのではとのことです。
また一方で、投資家らは米中の貿易戦争に起因するマクロ経済の欠点に対処するために備えを始めていることも否定できないとしています。
国際通貨基金(IMF)は、昨年米中の2つの経済大国の衝突は世界の貧困化を加速させる危険なものになる恐れがあると警告を出しています。
連邦準備銀行が経済変化に対する安定的移行の実現に備えるように、米国でも多くのビットコイン投資家が、ビットコインに殺到する可能性があるとのことです。