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新型コロナウィルスの世界的な感染拡大への警戒感や一連の米国経済指標の結果への懸念から米国株式は急落しました。
ダウ平均株価は2日で2,000ドルの大幅下落、S&P500も2018年2月以来の大幅安を記録しています。
ニューヨーク原油先物相場も続落し、直近7週間で最大の下げ幅となっています。
このような世界同時株安に連鎖する形でビットコインも急落しています。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響
世界各国で新型コロナウィルスの感染拡大が連日報道される中、各国が続々と渡航制限の実施を表明しており、アジアにおける物流やサプライチェーンへの影響の拡大が懸念され、投資家はこれらの影響を受ける企業の対応に警戒感を高めています。
ビットコイン価格も急落
ビットコイン市場は、1万ドル付近で乱高下が続いていましたが、心理的節目である10,000ドルに続伸を阻まれ反落すると下落幅が拡大しました。
現在は9,100ドル台で推移しています。
出典:https://jp.tradingview.com/symbols/BTCUSD/
現在のサポートラインとされる50日移動平均線のある9,200ドルを少し割り込み見ましたが、下げ止まりを見せています。
ビットコインは安全資産としては不十分
新型コロナウィルスへの懸念から世界的な市場の不確実性が高まる中、一方では、米国債や金といった安全資産は価格が続伸しています。
ニューヨーク金先物相場は8日営業日の続伸でおよそ7年ぶりの高値を記録しています。
これに対して、ビットコインは世界同時株安の状況下で、「デジタルゴールド」としての本領を発揮することはできていません。
コインメトリックスによると、ビットコインと金との相関関係は年初来でむしろ低下傾向になるとのことです。
ビットコインはこのまま世界同時株安に引きずられる形で下落するのか、デジタルゴールドとしての称号を再び取り戻せるのか、今後の動向が重要になります。