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ビットコインの価格上昇ぶりは6月にピークとなり今月はあっというまに1万ドル(108万円)を切った為に、もたらされた壮大な利益はほとんど失われてしまいました。
にもかかわらず、ビットコインはここ30日以上もの間、トップで取引されており、先月の今頃よりも依然として3.2%上昇しています。
一方でイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、最悪の損失を被っているEOSなどこれら全てのコインは24%から45%の下落です。
ビットコインは今回どこまで下落するのか、また今後の回復の見込みはどのくらいなのかが気になります。
ビットコインの価格上下はFacebookの効果と影響
6月にもたらされたビットコインの価格上昇と下落は、Facebookが2020年に独自暗号通貨を運用開始するというニュース、そして金融規制当局が厳しい不承認をもってこの発表に対峙したという事によって引き起こされたと、多くの人は考えています。
Facebookは現在、米国上院銀行委員会による一連の質問に直面しており、規制当局の承認が得られるまでその暗号通貨の開始を延期しています。
民主党上院議員のSherrod Brown氏はリブラ計画を妄想と呼んで激しく非難しています。
昨年Cambridge Analyticaスキャンダルで何百万人ものユーザー情報が流出したことからFacebookの誠実さが欠けているという市民の懸念を繰り返し主張しました。
Facebook暗号通貨計画に対する規制の要請に加わっているのは、EU諸国のドイツとフランスで、それぞれの財務大臣は、Facebook社が開発計画を一時停止するように要求しました。
ドイツ財務大臣Olaf Scholz氏は、ロイターとのインタビューで、
「私たちは、迅速に行動しなければならず、すべての法的および規制上の問題が解決されなければ前進できないということを確信している。」と述べました。
通貨の配布を促進するために結成された会社Calibraの代表David Marcus氏は、規制当局の承認が得られるまで会社は何も着手しないことを議員たちに保証しています。
ビットコインは下落から回復するのか
ビットコインはせっかく再びたどり着いた10,000ドル(108万円台)レベルの主要サポートを失っている状態です。
チャートを見る限り、7,500ドル(81万円台)までは適当なサポートを欠いているといえます。
5日、10日、20日、30日の短期移動平均の大半は資産のさらなる損失を示唆しており、MACDは49.31で弱気な感情に加わっています。
しかしながら、暗号通貨業界が次なるフィンテックイノベーションの波に参入しようとしている大規模な金融機関からの関心を集め続けているため、長期的な回復が見込まれます。
出典:https://www.tradingview.com/chart/BTCUSD/vFVvfVIW-Bitcoin-Definitely-Moving-Lower-At-Least-9280-Weekly-Analysis/
TradingviewトレーダーのAlan Masterでは、10月下旬までに7,500ドル(81万円台)レベルにゆっくりと下がっていき、その後まずまずの回復に向かうだろうという予測を描いています。
今年最高の13,000ドル(140万円台)を再度迎える可能性は高いものの、それは2020年初頭まではそうではないかもしれません。
いずれにしても、リブラを取り巻く状況が安定しないことには暗号資産全体の安定もなさそうですね。しばらくは、低めに推移しても、近い将来的には復活してくるだろうという展望には期待が持てそうです。