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ビットコイン再び5000ドル割れ

ビットコイン再び5000ドル割れ

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新型コロナウィルスの流行拡大の影響で世界経済低迷の懸念が拡大する中、16日米国連邦準備制度理事会(FRB)が金利をゼロに切り下げるという金融政策を打ち出したにも関わらず、ビットコインは5,000ドルを割り込みました。

出典:https://jp.tradingview.com/symbols/BTCUSD/

FRBの緊急利下げ、逆効果か

FRBは新型コロナウィルスのパンデミックによる世界経済の落ち込みへの懸念を安定させるために緊急利下げ措置に踏み切ったはずが、逆に新型コロナウィルス感染拡大による景気後退がより深刻なものであるという現実味が強まり、米国株式市場は再び大幅反落を起こしました。

ダウは市場の取引開始と同時に、過去2週間で3度目となるサーキットブレーカーによる取引停止に見舞われる事態となりました。

16日、ビットコインはヨーロッパでの取引が開始されるとともに5,000ドルを割りました。
日本時間16時の直前に心理的節目とされる5,000ドルを割った後、17時には4500ドルを割り込む目前まで迫り、24時間では16%下落しました。

その他のアルトコインも2桁台の値下がりを示しており、イーサリアムは18%、リップルは15%ライトコインは16%の値下がりをそれぞれ記録しました。

CoinMarketCapによると、デジタル資産クラスの時価総額の合計は、3月15日午前以来200億ドル(約2兆円)以上下落したとのことです。

BitMEXでの精算が影響か

今回の危機的状況において、デジタルゴールドと称されていたビットコインの値動きは、従来型の金融市場の値動きとほぼ一致しており、ビットコインは安全な逃避資産という定説に完全に反しています。

eToroのアナリストであるAdam Vettese氏は、「仮想通貨の2桁台の下落は投資家がリスク資産を偏見なしに切り捨てているからである」と述べています。

一方で、Coin GeckoのCOOであるBobby Ong氏は、今回の5,000ドルを割込む急落は、BitMEXでの仮想通貨デリバティブの大量精算によるものであると指摘しています。
一部の投資家は、ビットコインが50%の急落を見せた先週からの大量の未処理の精算が溜まっていると確信していると言います。

報道されている通り、3月12日のビットコイン価格の急落は BitMEXで過去16週間で最大のロングとショートの精算を引き起こしました。

17日午前9時すぎから再び上昇を見せ始め、一時5,400ドル目前まで回復しましたが再び引き戻され、現在は、5,200ドル台で推移しています。

株式市場も仮想通貨市場も、依然として乱高下を繰り返す状況が続いています。
今後もしばらくは価格動向から目が離せません。

参考サイト:
”https://www.coindesk.com/bitcoin-sinks-below-5k-despite-fed-reserves-slashing-of-interest-rates”
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