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EUの規制機関である欧州銀行監督局(EBA)は、欧州委員会に対して統一した仮想通貨の規制ルールが必要であると強調しました。
EBAは、現在の仮想通貨関連の取引は現行のEU金融法の適用外であるとし、これらの取引は非常にリスクが高いため、投資家保護のための適切なルールが必要であるとしました。
国際的な法規制の指針求められる
EBAは欧州委員会に、EUでの取引に求められる基準を決定するための明確な分析を実行するように要請し、金融活動作業部会(TATF)からのアドバイスを参考に検討するよう指示しました。
TATFには、仮想通貨取引やデジタルウォレットプロバイダーやICOに関連する国際的な法規制のガイダンスを発行することが求められています。
一方で、EBAは2019年の間に仮想通貨取引を監視する共通のシステムを構築するなど、仮想通貨分野における多くの取り組みを実行するとしています。
マネーロンダリング対策やリスクの警告も必要
経済分野の規制機関である、欧州証券市場監督局(ESMA)もまたデジタル資産とICOに関するレポートを発行しました。
ESMAは、仮想通貨はEUの金融商品市場司令(MiFID)の規制範囲外にあるとし、さらなる調整が必要であるとしています。
特にマネーロンダリング対策への対応や、リスクの開示や投資の際の投資家への潜在的リスクの警告の必要性についても強調しています。
ESMAの議長であるSteven Maijoor氏は次のように述べています。
「EUの投資家保護のため、現行の規制とのギャップや問題点を認識し、最善のEU基準を追求することが求められる」
仮想通貨に対して寛容で規制も比較的緩いとされてきたEU諸国には、いち早く多くの仮想通貨関連企業が参入しました。
仮想通貨規制が統一されることで、規制引き締めの方向に動けば仮想通貨業界への影響も大きいため、EUの動向には仮想通貨企業からの注目が集まります。
参考サイト:
“https://www.coindesk.com/european-finance-regulators-call-for-bloc-wide-crypto-rules”