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フランス経済財務大臣ル・メール氏は、「欧州ではfacebookのLibraは認められない」と発言し、国家の通貨の主権を脅かすと主張しました。
Libraは金融基盤の混乱を招く
仏経済財務大臣のブルーノ・ル・メール氏は、パリで開催されたOECDのブロックチェーンと仮想通貨についての会議の冒頭で、次のように述べました。
「現段階で、我々が欧州でのLibrsの開発は認められないことは明らかである。」
「Libraは一つの機関によって運営され、世界中に20億人ものユーザーを持つグローバルな通貨となるだろう。これは通貨の国家主権にとっての脅威である。」
ル・メール氏は、Libraが”国家の通貨”を名乗り、金融基盤の潜在的な混乱を引き起こす要因になることを懸念していると考えられています。
「我々は、マネーロンダリングやテロ資金供与に対して何年もかけて対応策を模索してきた。Libraのようなデジタル通貨が、なぜこれを簡単に回避できるのか、到底できるはずはない。」
ル・メール氏は以前から、Libraに対する懸念を主張しています。
CNBCの報道によると、ル・メール氏は12日、「パブリック・デジタル通貨」の作成について欧州中央銀行総裁であるマリオ・ドラギ氏とその後任であるクリスティン・ラガルド氏と協議を行ったとのことで、今後も話し合いが重ねられる見通しとのことです。