<この記事(ページ)は 3分で読めます>
デジタル資産のカストディサービスを手がけるKoine Money Ltd.が、英国の規制当局から電子マネーのライセンス(EMI)を取得したとのことです。
近い将来に実現し得るブレグジットに備えてライセンスを取得したものと見られています。
今週木曜日、英国の金融行動監視機構(FCA)はKoineに、EMIライセンスを承認しました。
これによりKoineは、独自のデジタル通貨の発行や機関投資家向けにその他の決済サービスを提供することを許可されました。
しかし、EMIライセンスではKoineのデジタル資産のカストディサービスは承認していません。
Koineによると、これらのサービスは現在英国規制の枠外にあるとのことです。
現在のところでは、KoineのEMLライセンスは、英国がEUに留まっている間は、欧州市場全般に適用されます。
しかし英国がブレグジットを実行すれば、この状況は変わるとのことです。
現在、ブレグジットの期限は2020年1月31日に設定されています。
ブレグジットへの備え万全に
Koineの広報担当者によると、ブレグジットは同社のビジネスに対して大きな影響を与えることはないとのことです。
「我々は英国が我々のビジネスの重要な拠点であること考えています。そのため、英国での証券に関する許可も追加で取得しました。一方で、我々は独自のインターナショナルなビジョンをを持っており、金融の中心であるルクセンブルクでもライセンスを申請しています。
ブレグジットのシナリオが不利な方向へ向かった場合の別の選択肢を確保しています。」
さらにKoineはアブダビと米国でのライセンス取得も検討しているとのことです。
KoineのCEOであるChairmman Hugh L. Hughes氏は、EMIライセンスは明らかにデジタル資産の今後の発展に貢献すると述べています。
「英国行動監視機構によって承認されたEMIライセンスにより、我々はデジタル資産マーケットへの機関投資家の参入を促すために必要な市場インフラをより迅速に構築することができる。」