サイトアイコン CRIPCY

米国Krakenが英国CryptoFaciltiesを100億円越えの大型買収

米国Krakenが英国CryptoFaciltiesを9桁で買収!

<この記事(ページ)は 4分で読めます>

世界で初のビットコイン取引で有名なクラーケン(2011年設立)が、英国のCypto Facilitiesを過去最高の数億ドル(100億円単位)で買収したというニュースが入りました。
プレスリリースでは「9桁で商談成立」と称しており、詳細な数字は示されていませんが、恐らく業界初の買収金額でもあるということです。

Crypto Facilitiesはどんな会社?

Crypto Facilitiesは、英国の金融行動監督機構(FCA)のもとでロンドンに拠点を置き、法規制に従った仮想通貨デリバティブ取引およびインデックスプロバイダーとしてのトッププレイヤーです。

ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの先物への道を切り開いたという実績があります。
インデックスに関しても、CMEグループのBitcoin先物にとって欠かせない大事なCME CF Bitcoin Reference Rateを計算しているトッププレイヤーである、とKrakenのプレスリリースで述べています。

Krakenが手にするものは?

この買収によってKrakenの特定の顧客は、6種類の先物ペアを取引することができるようになります。
KrakenのCEO Jesse Powell氏は、

「業界をリードする先物商品やインデックス商品へいざなう事が出来て非常に胸が高まる思いです。今後数か月で私共はこれらの商品を強化し拡大し続けていきます。2019年にはトレーダーや機関投資家向けの優れた商品をご用意いたします。」

と述べ、Twitterでも同様に、

「素晴らしいチーム、素晴らしいプロダクト。KrakenファミリーにCryptoFacilitiesを迎えることができて大喜びしている。」と載せています。

これで、Krakenは世界で一番の仮想通貨スポット&先物取引の地位を得たと興奮している様子です。

Krakenのヨーロッパ進出

Crypto FacilitiesのCEOであるTimo Schlaefer氏も同様に、今回の買収を受け、Krakenとチームを組んで次世代の革新的な仮想通貨取引プラットフォームを構築することに使命を感じているようです。

尚、Crypto Facilitiesは引き続きロンドンに拠点を置く予定です。
このことによって、Crypto Facilitiesが、世界で最も将来を見据えた革新的な規制当局FCAによる監督の恩恵を受け、ヨーロッパにおける主要な金融および仮想通貨のハブとして、Krakenの英国に対する取組みをヨーロッパにおいて反映して行くことになります。

BitLicenseに縛られないKraken

ニューヨーク州は2014年頃から取引業者に対してBitLicenseの取得要求を強く求めて来ました。
Powell氏はこれに従う事を拒否し、むしろニューヨーク州はクリプトビジネスに敵対しているとして、4年前にニューヨークを離れています。
それは賢明な判断だったと後にも語っています。

Krakenは最近では1月にTwitterで、Krakenのコンプライアンスチームが発表した2018年度透明性レポートのデータを取り上げて、米国での法令執行や召喚状に拘わるコストが莫大だったと公表して強気の姿勢を見せています。

今回の英国企業の買収は、グローバルに展開するクリプト取引ビジネスの先駆者であるKrakenにとっても、マーケット全体にとっても、強気相場の要因のひとつになる事が大いに期待できます。

参考サイト:
”https://cryptoinsider.com/kraken-acquires-trading-operation/”
”https://blog.kraken.com/post/2089/kraken-acquires-crypto-derivatives-trading-platform-and-index-provider-crypto-facilities-in-nine-figure-deal-official-press-release/”
“https://www.coindesk.com/kraken-ceo-crypto-exchange-wont-comply-with-new-york-inquiry”

モバイルバージョンを終了