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メッセージングアプリの大手テレグラムの独自トークンGram(グラム)のトークンセールは、数日で410万ドル(およそ4億5100万円)以上を資金調達したといわれていました。
しかし、先週10日、リキッドの公式発表で販売がキャンセルされました。
それにともない、これまでにトークンセールに参加した投資家には、資金を全て払い戻しすることになりました。
(出典 https://blog.liquid.com/cancellation-of-gram-sale)
トークンセール中止の理由として、ブロックチェーン・メインネットのTON(Telegram Open Network)の立ち上げが、昨年2019年10月31日を期日としていたのに対し、いまだローンチされていないことだとしています。
リキッドにおける、グラム・トークン・セール条項には、2019年11月30日までにメインネットがローンチされない場合には、すべてのファンドを返金するという取り決めになっており、同社はそれに従って既に実施したということです。
テレグラムとしてはSECの承認待ちであるという姿勢ですが、メインのブロックチェーンもGramも見通しがはっきりしない状況では、リキッドの判断は賢明だったと評価されています。
昨年も今年もSECからは、未登録証券にあたるとされ、発行禁止を余儀なくされていた経緯があります。今後も、TONおよびGramの見通しは不明のままです。