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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)がブロックチェーンを基盤とする独自デジタル通貨MUFGコインを2019年後半に実用化する予定であることを明らかにしました。
大手銀行がブロックチェーン基盤の独自コインを実用化するのは今回が初めてのこととなります。
スマホのアプリで換金可能
MUFGコインはブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨で1コインあたり1円の価値が固定されています。
利用者はスマートフォンに専用アプリをダウンロードした上で、口座預金をデジタル通貨に換金することで使用可能になるとのことです。
企業が独自コインを作れる”カラードコイン”機能
カラードコインと呼ばれるオリジナル通貨を発行できる機能を持ち、ブロックチェーン技術を使い、企業などが自社の名前を付けたコインを作って独自のポイントサービスを行うことができるといいます。
流通や、交通、教育など様々な経済圏をコインのシステムでつなぐことで活用できるデータの量や種類も拡大するとのことです。
低コストで多様なお金のやりとりが可能に
低コストで多様なお金のやりとりができるサービスを売りにアピールしていく方針で、三毛兼社長は、今までにない新しい価値を提供していきたいと説明しました。
また、三毛氏は参加する企業のアイディアを活用し、ユーザーが使いやすい決済システムを目指しているとし、システムインフラとしての安定性、安全性を強みにする考えを強調しました。
MUFGは、昨年5月に2019年に10万人規模の実証実験を行う予定と報じられており、今年2月には、米国のアカマイ・テクノロジーズと提携し決済ネットワーク事業の本格化に向けて、新会社のGlobal Open Networkを設立しています。
みずほフィナンシャル・グループも3月から独自デジタル通貨を発行していますが、こちらはブロックチェーンを基盤としていないとのことです。