<この記事(ページ)は 3分で読めます>
財政難に苦しむNEM財団は、先月およそ800万ドルの資金注入と大幅な人員削減により再建計画を打ち出しました。
2億1000万NEMの資金注入
NEM財団では、2億1000万NEMの引当金からの拠出の要求が2月20日に主要メンバーの間で承認されました。
先週金曜には、NEM財団の幹部により最初の掛け金である2500万NEMがどのように使われる予定なのかについて説明されました。
大幅なリストラとコストカット
NEM財団では人件費削減のため数ヶ月に渡って100人の従業員を解雇したとのことです。
これらの従業員の国籍は様々で、フルタイムスタッフも含まれていたとのことです。
NEM財団は、2月の初旬にリストラ計画に基づき、従業員の69%に当たる88人を解雇すると発表していました。
NEM財団のCEOであるAlexandra Tinsman氏は次のように述べています。
「我々は自社のプラットフォーム、商品、そしてチームに対する財政的な責任を果たさなければならない。我々は、商品を重視し続けることが必要であり、これまでもそのようにしてきた。今回の取り組みが良い方向へ向かうことを信じている。」
NEMは間も無くCatapult ブロックチェーンエンジンを立ち上げる予定です。
Catapult ブロックチェーンエンジンは、プライベートとパブリックの両方のネットワークを運用できるように設計されています。
NEM財団CTOのJeff McDonald氏は次のように述べています。
「この技術そのものが、これまでに他のブロックチェーンがやったことのない試みである。」
財政難からの再生なるか
NEM財団は1月に同社がひどい財政難の状況にあることを公表しました。
新たにCEOに選ばれたTinsman氏は当時、これまでの誤った経営方針のために財団は厳しいコストカットを実施しなければならない状況に直面していると述べています。
Tinsman氏の率いるチームは2月の初旬にNEMコミュニティーに資金調達の協力を募ったところコミュニティの90%に当たる537人が、財団のリクエストに応じXEMブロックチェーンの引当金への資金提供を行いました。
2億1000万XEMの資金注入により、財団の運営は2020年2月20日までは継続することが可能になりました。
コインマーケットキャップによるとXEMトークンは現在、世界で19位の仮想通貨にランクインしているとのことです。