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野村総合研究所(NRI)は29日、暗号資産に投資する際にベンチマークとなる暗号資産インデックスの提供を開始すると発表しました。
今後成長が見込まれる機関投資家を中心とする暗号資産投資のニーズを踏まえたものと思われます。
高まる暗号資産投資ニーズ
ビットコインに代表される暗号資産は法定通貨に代わる価値の交換手段、またデジタル事業のインフラ及びプラットフォームを提供する企業や新興デジタル企業の資金調達手段として、今後市場の成長が期待されています。
暗号資産市場は2018年初頭にバブルがはじけたものの、各国の規制や既存の金融インフラの整備が進み、市場での流動性は拡大しました。
最近では、伝統的な金融資産以外の代替資産として、欧米の機関投資家、大学や富裕層の参入が相次いでいます。
こうした状況の中、暗号資産を対象とする投資評価のためのベンチマークの必要性は年々高まっているとのことです。
提供するインデックスは日本円と米ドルペアの2つ
NRIが提供する指数データは、国内の暗号資産取引所に上場している日本円ペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックスファミリー」と、海外の暗号資産取引所に上場している米国ドルペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックス(ドル)」です。
提供するデータの範囲は、国内取引所で上場しており、なおかつ海外のカストディで資産保管が可能な主要銘柄で、現時点ではビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップルをカバーするとのことです。
日次の評価は東京時間の午後3時に行われ、国内及びアジアの機関投資家向けに設計されている点が特徴とされています。
NRIは今回のインデックス指数の提供で、暗号資産に対する客観的な評価基準と投資機会を提供し、暗号資産市場の発展に貢献していくとしています。
暗号資産のインデックスがついに日本で提供されることになりました。
仮想通貨市場への投資の拡大が加速することが大いに期待されます。