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ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は10日、仮想通貨取引所Bittrexの仮想通貨ライセンス「ビットライセンス」の申請を拒否しました。
マネーロンダリング対策、KYCプロセス不十分
NYDFSによると、申請拒否の理由としてBittrexのマネーロンダリング対策や顧客確認(KYC)のプロセスが不十分であることを説明しています。
BittrexはOFAC規制(外国資産管理法)の規制対象国の顧客の取引を含んでいたことなどを指摘されています。
2017年にイラン在住者に取引を提供していたことがわかり、同年10月にこのアカウントを凍結しています。
また、一部のトレーダーが、”ドナルド・ダック”や”エルヴィス・プレスリー”という偽の名前や、不適切な言葉やフレーズを使用して取引していたとのことです。
NY州でのすべての取引停止
ビットライセンスは、ニューヨーク州で仮想通貨関連のビジネスを行うために必要なライセンスですが、Bittrexは、ビットライセンス申請中にもNYDFSに許可された承認領域(Safe harbor)として運営をしていました。
今回の否決決定後、NYDFSはBittrexに対してニューヨーク州でのすべての仮想通貨関連の営業を4月11日までに停止するように命じました。
また、Bittrexは14日以内にNYDFSに対してニューヨーク州でのビジネス終了を報告しなければならないとのことです。