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米決済サービス大手のPayPalがリブラ協会への参加撤回間近の状況にあるとのことです。
Facebookの仮想通貨リブラ反対の動きが高まる中、今月3日にワシントンDCでリブラ協会加盟企業28社が集まる会合が開催されたとのことです。
FinamcialTimesによると、PayPalだけがこの会合に出席しなかったとのことです。
PayPal リブラのマネーロンダリング対策に不信感
報道によると、PayPalはFacebookがマネーロンダリング対策への懸念に対して十分な対策を行っていないことに不信感を抱いているとのことです。
また、PayPalは、規制当局による詳細な検査対象になりたくないとも考えているようです。
このことから、PayPalが初期メンバーとしての参加を見送ることになる可能性が高まっているようです。
VISA マスターカードもリブラ協会離脱を検討
この報道の前にすでに、VISAとマスターカード、また参加を表明していた他の金融機関も相次いでリブラ協会への参加を再考し始めたことがWall Street Jounalによって伝えられています。
これらの金融機関は、高まる米国や欧州諸国からの反発に懸念を膨らませているといいます。
VISAやマスターカードといった大手の金融パートナーの参加がなくなれば、小売業者への普及の幅が縮小し制限されることになると予想されています。
リブラの責任者であるDavid Marcus氏はこれに対して次のように述べています。
「リブラプロジェクトを遂行するのはたやすい道ではない。我々は大きな変化に困難が伴うことは承知している。このプロジェクトに参加する各組織は、リスクとその見返りを正しく評価することが必要である。」
リブラ協会加盟メンバーの正式な発表は数週間以内に行うとのことです。
難航するリブラプロジェクトの先行きに注目が集まります。