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カナダ最大の仮想通貨取引所 QuadrigaCXが、創業者の急死によりコールドウォレットのパスワードがわからなくなり、保管された仮想通貨およそ1億8000万ドルカナダドル相当が凍結され引き出せない状態になっていることのことです。
インドで急死、死亡の公表までに1ヶ月以上
QuadrigaCXの創業者であるGerald Cotten氏(30歳)は、12月9日にインドの児童養護施設でボランティア活動中にクローン病の合併症により死亡したとのことです。
それから1ヶ月以上後の1月14日にCotten氏の妻であるJennifer Robertson氏は、インドでの夫の急死を発表しました。
QuadrigaCXのプラットフォームでは、Cotten氏の死後も数週間、資金の受け入れが継続されていたといいます。
1月25日に妻Robertson氏により幹部らの緊急会議が開かれ、1月28日にQuadrigaCXのウェブサイトの閉鎖が決定したとのことです。
公式発表では、プラットフォーム上のメンテナンス問題のためにオフラインにすると告知されたといいます。
1億8000万カナダドル相当が凍結
数日後の1月31日にQuadrigaCXはノバスコシア州の裁判所に債権者保護を申請したとのことです。QuadrigaCXに登録しているユーザーは36万3000人で、凍結により影響を受けた11万5000人に対し、合計2億5000万カナダドル相当を返済する義務があるとのことです。
Cotten氏のコンピュターには仮想通貨の物理的な保管手段であるコールドウォレットが含まれており、オンラインではアクセスできないため、この中に保管されている少なくとも1億8000万カナダドル相当の仮想通貨が凍結されたとのことです。
妻のRobertson氏はパスワードやリカバリーキーを知らずそれらを書き残したものも見つからなかっていないとのことです。
また、Robertson氏に対するオンライン上での脅迫や、Cotten氏の死の真偽を疑問視する中傷的なコメントも寄せられたといいます。
参考サイト:
”https://www.quadrigacx.com/”
”https://cointelegraph.com/news/quadrigacx-is-filing-for-creditor-protection-amid-liquidity-crisis-community-remains-largely-skeptical”
”https://www.coindesk.com/indian-death-certificate-crypto-exchange-quadrigacx-death”