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米リップル社が、大手送金企業のMoney Gram社との戦略的提携を正式に発表しました。
これによりリップルは50円まで高騰しています。
両社の提携に関する憶測は以前から飛び交っていましたが、正式な発表に至ったかたちとなりました。
米国の世界的大手送金企業であるMoney Gram社は、世界200カ国にある400以上の銀行口座、およそ35万拠点への送金を可能にしており、5大送金企業の一角を担っています。
同社はニューヨーク証券取引所に上場している大手企業で、2018年から仮想通貨XRPを一部で採用するリップル社のxRapidを実験導入した際にも大きな注目を集めました。
xRapidを正式導入 5000万ドルの資本提携も
今回の提携の内容としては、Money Gram社が2年間、リップル社のxRapidを同社の国際送金に正式に導入することが決定しているとのことです。
また、リップル社はMoney Gram社に対して最大5000万ドルの資本提携も表明しています。
これにより、Money Gram社は株式を引き換えにリップル社から資本を受け取ることが可能になります。
コスト、時間を削減 効率性はアップ
今回の提携では、リップル社はxRapidのオンデマンドの流動性を高めることに注力しています。
預け入れ資産への依存を減らし、一つの通貨から即座に送金先の通貨で決済することを可能にするとしています。
XRPはリアルタイムでの送金や着金確認を可能にするとのことです。
また、XRPは取引にかかるコストの面でも優れており、他のデジタル通貨の手数料が取引ごとにおよそ30ドルかかるのに対して、XRPの手数料はほんの数セントとのことです。
同様に時間に関しても、他のデジタル通貨の場合、15分から1時間かかるところを、XRPは2〜3分しかかからずに完了できるとのことです。
Money Gram社のCEOであるAlex Holmes氏は次のように述べています。
「リップル社のxRapidを通じて、我々は資産を即座にUSドルから送金先の通貨に変えることができるようになる。我々のグローバルで流動的なオペレーションシステムは刷新的かつ劇的な変化を遂げる可能性を持っている。」
リップル社のCEOであるBrad Garlinghouse氏は次のように述べています。
「この戦略的提携でMoney Gram社は、オペレーションを劇的に進化させ、効率性の向上により世界中の多くの人々が恩恵を受けることになる。これは、クロスボーダー決済の変革を推進する大きな布石となる。我々の戦略的提携を長期的視野で楽しみにしている。」